雪組トップ彩風咲奈「千秋楽まで、心を込めて」 サヨナラ公演「ベルサイユのばら」開幕

AI要約

雪組トップ彩風咲奈のサヨナラ公演「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」が7月6日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。

74年の初演以来、「ベルばら」50周年イヤー。10年ぶり上演の名作で、彩風はフェルゼンを演じ、パレードでは異例の客席おりも行われている。

110周年の劇団史でも、「ベルばら」は累計観客動員500万人を超える代表作のひとつ。同作にあこがれて入団を志した彩風が、宝塚で最後に臨むのが、フランス王妃マリー・アントワネットとの許されざる恋に落ちる貴族。植田紳爾氏の脚本・演出に、今回は演出に谷正純氏が加わり、初代オスカル榛名由梨らもスタッフに入った。

再演のたび、新演出が試みられており、今回も新曲「セラビ・アデュー」が取り入れられるなど、新趣向が凝らされた。

宝塚大劇場は8月11日まで。東京宝塚劇場で8月31日~10月13日。彩風は東京千秋楽をもって、退団する。

◆雪組トップ彩風のサヨナラ公演初日あいさつ

たくさんの皆さまのお力添えのおかげで、今日こうして無事に初日の幕が開きましたこと、そして、こうしてたくさんのお客さまにお会いでき、温かい拍手とお気持ちをいただけましたこと、心から感謝の気持ちでいっぱいでございます。

 雪組トップ彩風咲奈のサヨナラ公演「宝塚グランドロマン『ベルサイユのばら』-フェルゼン編-」が7月6日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。

 74年の初演以来、「ベルばら」50周年イヤー。10年ぶり上演の名作で、彩風はフェルゼンを演じ、パレードでは異例の客席おりも行われている。

 110周年の劇団史でも、「ベルばら」は累計観客動員500万人を超える代表作のひとつ。同作にあこがれて入団を志した彩風が、宝塚で最後に臨むのが、フランス王妃マリー・アントワネットとの許されざる恋に落ちる貴族。植田紳爾氏の脚本・演出に、今回は演出に谷正純氏が加わり、初代オスカル榛名由梨らもスタッフに入った。

 再演のたび、新演出が試みられており、今回も新曲「セラビ・アデュー」が取り入れられるなど、新趣向が凝らされた。「私の中にあなたは生き続ける」-。宝塚最後の舞台となる彩風の心情と重なる歌詞で、サヨナラ色も反映された。

 そして、フィナーレ。下級生によるロケット(ラインダンス)の場面で、大階段から彩風が羽根を背負っておりる。次期トップのバトンを渡す朝美絢、トップ娘役夢白あやを従えて、彩風が踊った。

 宝塚大劇場は8月11日まで。東京宝塚劇場で8月31日~10月13日。彩風は東京千秋楽をもって、退団する。【村上久美子】

 ◆雪組トップ彩風のサヨナラ公演初日あいさつ

 たくさんの皆さまのお力添えのおかげで、今日こうして無事に初日の幕が開きましたこと、そして、こうしてたくさんのお客さまにお会いでき、温かい拍手とお気持ちをいただけましたこと、心から感謝の気持ちでいっぱいでございます。

 50周年を迎えました、この「ベルサイユのばら」。その歴史の重みと、目の前にそびえ立つ大きな課題に、ただただ必死に作品とお役と向き合うお稽古の日々でございました。

 その日々すらも1日1日がいとおしく、そしてその中で、これまでこの「ベルサイユのばら」に携わられました全ての方々の作品への熱い熱い想い、愛、そして、それは作品を飛び越えて、宝塚への愛、未来へつなごうとする希望、時を超えても冷めることのない情熱をたくさん感じました。

 改めて、諸先輩方に尊敬の念を抱くと同時に、今、ここで、すてきな専科の皆さまと、愛する雪組の仲間と、この「ベルサイユのばら」に挑戦できますこと、心から幸せに思います。

 お客さまのおひとりおひとりの心に、この愛が届きますよう、千秋楽まで、心を込めて駆け抜けてまいりたいと思います。