鳴り止まないTⅡコール「みんな大好き」 HKT48「恋愛禁止条例」一夜限りの復活 卒業控える山下エミリー、松岡はな「素敵な思い出」

AI要約

福岡市を拠点とするアイドルグループHKT48が、チームTⅡの「恋愛禁止条例」公演を1日限りで復活上演。

メンバーたちは別れを思いながらも、久々の楽曲やファンの声援を楽しんだ。

最後は感動の幕引きとなり、コール解禁の特別な公演となった。

鳴り止まないTⅡコール「みんな大好き」 HKT48「恋愛禁止条例」一夜限りの復活 卒業控える山下エミリー、松岡はな「素敵な思い出」

​ 福岡市を拠点とするアイドルグループHKT48は14日、福岡市中央区地行浜の「HKT48劇場」で、2022年5月~翌年1月末まで披露していたチームTⅡの「恋愛禁止条例」公演を1日限りで復活上演した。

 当時キャプテンだった山下エミリーが1週間後の21日に、エースの松岡はなが今秋と、それぞれに卒業を控えている。メンバーたちは久々の楽曲や空気感、ファンの声援を楽しみながらも、迫る別れの日を思って涙を流す場面も。最後は鳴り止まない「TⅡ」コールとともに、惜しまれつつ幕を下ろした。

 当時は16年12月から22年4月まで、約5年半上演した「手をつなぎながら」に続く待望の新公演。3期生を中心としたチームTⅡの一体感も相まってファンからも好評だったが、メンバー数の減少によるグループ再編、同チームの解散に伴い終了した。上演期間中は新型コロナウイルス禍で客席の声出しが禁止されていたため、今回の復活上演が最初で最後のコール解禁となった。

 坂本愛玲菜のソロ歌唱で始まった1曲目の「長い光」。ユニットパートでは山下が「黒い天使」、栗原紗英が「ハート型ウイルス」に出演するなど、旧チームTⅡのメンバーを中心にファンを沸かせた。MCは、曲中に向き合うタイミングでジャンケンをしていたことなど、当時の思い出も振り返りつつ和やかに進行。当時は研究生でユニットパートに出られなかった6期生も成長した姿を見せた。

 最後の曲前には、旧チームTⅡメンバーが前に出てファンへメッセージ。公演初日には16人いたが、今では7人に減ったメンバーを見渡しながら、栗原は「こんなに減ったんだな…って寂しくもなるけど、本当に楽しかった」としみじみ。9月28日に卒業コンサートを予定している松岡は「後輩が公演を覚えてくれて素敵な思い出ができたし、本当にうれしくて、本当に本当に楽しかった。忘れません」と感謝した。1週間後の21日にアイドル活動に区切りをつける山下は「リバイバルを発表してから『楽しみにしているよ』という声をたくさん聞いて、愛されているなと思ったし、こうして愛される公演がたくさん増えたらいいなと思う」と、かつてのキャプテンらしい一面を見せ、「卒業前に、みんなでいい思い出をつくることができてとってもうれしい」と満面の笑みを見せた。

 オーラスの「大声ダイヤモンド」は特別に、オールスタンディングで披露。普段は立つことが禁止されている劇場の客席から約280人のファンがいっせいに立ち上がり、声を限りにメンバーの名前を叫んだ。涙と笑顔、思い出と未来…すべてを詰め込んだ入魂の一曲が終わると、終わりを惜しむかのように、客席から再び声が湧き起こった。 「TⅡ!TⅡ!」 鳴り止まないコールをその身に浴びながら、最後にステージを後にしたキャプテン。ファンからの愛を改めてかみしめたかのように笑顔を見せ、手を振った。