河内家菊水丸が大阪・関西万博オリジナルの河内音頭制作へ「『いのち輝く』の標本として音頭を」

AI要約

伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸が30日、大阪・上本町のシェラトン都ホテル大阪で「河内家菊水丸ダイナミック盆踊りツアー2024出陣式~大阪・関西万博『いのち輝く未来社会音頭』発表1年前スペシャルパーティー~」に出席。

盆踊りの河内音頭で“夏だけで稼ぐ男”の異名を取る菊水丸は、今年も引き続き盆踊り会場を駆け巡り、目標は今年は「100か所が目標」と3ケタを狙う。

来年の大阪・関西万博で「いのち輝く未来社会音頭」を披露する菊水丸は、完治のお墨付きを得た健康状態で、子どもの頃の夢を実現することに意欲を燃やしている。

河内家菊水丸が大阪・関西万博オリジナルの河内音頭制作へ「『いのち輝く』の標本として音頭を」

 伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸が30日、大阪・上本町のシェラトン都ホテル大阪で「河内家菊水丸ダイナミック盆踊りツアー2024出陣式~大阪・関西万博『いのち輝く未来社会音頭』発表1年前スペシャルパ―ティー~」に出席した。

 盆踊りの河内音頭で“夏だけで稼ぐ男”の異名を取る菊水丸は、近年はコロナ禍で悩まされ続けたが、22年から仕事も徐々に復調。昨年はコロナの5類移行で4年ぶりに「ツアー」と銘打ち、今年も引き続き盆踊り会場を駆け巡る。菊水丸は「ようやく働くシーズンがやってきました」と笑顔。昨年は60~70か所のやぐらに立ったが、今年は「100か所が目標」と3ケタを狙う。

 大の万博マニア。これまで豪州、愛知、上海の万博で河内音頭を披露してきたが、デビュー45周年となる来年、大阪・関西万博(4月13日~10月13日)が開催される。1970年大阪万博では催事でも河内音頭は流れなかった悔しさがある。当時小学1年で7歳だった菊水丸は「子どもの頃からの夢、河内音頭界の悲願」という音頭を、オリジナルの「いのち輝く―」で披露する。

 2012年にステージ4の甲状腺がんの手術を受けたが、61歳の現在も体調は良好。主治医からも完治のお墨付きを得た。「『いのち輝く』の標本として音頭を取りたい」と、1年かけて個人的な思いも込めて制作する。「まずは来年まで元気で節制して臨みたい。本当のお盆の8月15日にやりたいですね」と1年後に思いをはせた。

 出陣式には万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」とともに吉村洋文大阪府知事も駆け付けた。大阪・河内長野市出身の吉村知事は「河内音頭は少年時代の原風景」と懐かしんだ。菊水丸からは70年万博でも開幕直前まで工事が遅れたことを報じる当時の新聞記事のスクラップを見せられて「気にするな」と激励されたといい「必ず最高の万博をやります。浴衣を準備して(盆踊りに)参加したい」と楽しみにした。