『Ultraman: Rising』に「ウルトラマンティガ」の影響あり!日本でキャストとも対面、監督コンビが明かす

AI要約

シャノン監督とジョン監督がウルトラマンとの出会いや作品制作について語る。

シャノン監督は子供の頃からウルトラマンを観ており、再燃したきっかけは『ウルトラマンティガ』だった。

ジョン監督は兄弟と一緒に観ていたウルトラマンに熱中し、シャノン監督とカリフォルニア芸術大で再会した。

『Ultraman: Rising』に「ウルトラマンティガ」の影響あり!日本でキャストとも対面、監督コンビが明かす

 Netflix映画『Ultraman: Rising』(全世界独占配信中)の監督・脚本を務めたシャノン・ティンドルと、共同監督のジョン・アオシマがリモートインタビューに応じ、ウルトラマンとの出会いや好きなシリーズ作品について語った。

 シャノン監督がウルトラマンと初めて出会ったのは5歳の時だった。「私が育ったアメリカ・ケンタッキー州のローカル局で放送されていて、毎週土曜日の午後に父と一緒に観ていました。当時は玩具もなかったので、ウルトラマンが日本やアジアで人気のヒーローだとは想像がつきませんでした」

 その後、一度シリーズを離れてしまったというシャノン監督だが、ロサンゼルスに引っ越した1997年に「ウルトラマンティガ」と出会い、彼のウルトラマン熱が再燃した。「『ティガ』をきっかけにウルトラマンの歴史について学び始めました。日本やアジア各国での人気ぶりを知ったことで、ウルトラマンとのつながりが再び芽生え、子供の時にはできなかった玩具を集めたりしました」

 一方で日本生まれのジョン監督は、鳥山明の人気漫画「Dr.スランプ」をきっかけにウルトラマンの存在を知ったという。「漫画を読んでいくうちに、『ウルトラマンって何者だ?』と思いはじめたんです。その後、兄弟そろってテレビでウルトラマンを観て、一緒にウルトラマンごっこをするくらい熱中していました」

 1980年代にアメリカへと渡ったジョン監督は、カリフォルニア芸術大学でシャノン監督と出会う。二人を結びつけたのも、やはりウルトラマンだった。「シャノンが日本のカルチャーに対する愛を語る中で、ウルトラマンが人生の一部だと話していたんです。『アメリカでもウルトラマンが観られるの?』という驚きと同時に、幼少期の思い出が蘇ってきました。私たちが今こうして『ウルトラマン』作品を製作している状況が夢のようです」

 シャノン監督が大好きな「ウルトラマンティガ」は、『Ultraman: Rising』に影響を与えたシリーズでもあるという。「『ティガ』に登場するイルマ隊長のバックストーリーは、(主人公)サトウ・ケンの物語に影響を与えています」。さらにシャノン監督とジョン監督は、2019年に開催された円谷プロダクション史上最大のファンイベント「TSUBURAYA CONVENTION」で、当時イベントに登壇していた高樹澪(イルマ隊長役)ら「ティガ」のキャストと対面しており、シャノン監督は「最高の瞬間でした」と当時を振り返った。