NHKメディア総局長、Eテレ番組撮影中の重要文化財破損を謝罪「深くおわび申し上げたい」

AI要約

NHKの山名啓雄メディア総局長が謝罪し、国の重要文化財「旧金毘羅大芝居」の一部を破損したことを深くおわび申し上げた。

昨年に続いてNHK番組の撮影で文化財が破損したことに触れ、再発防止に向けての取り組みを強調した。

NHKの番組撮影中に事故が発生し、木製の角材が折れたが、けが人はおらず一般公開への影響はなかった。

 NHKの山名啓雄メディア総局長の定例会見が19日、東京・渋谷の同局で行われ、今月10日にEテレの番組「芸能きわみ堂」(金曜・後9時)の撮影中に、香川・琴平町にある国の重要文化財「旧金毘羅大芝居」の一部を破損したことについて謝罪した。

 山名メディア総局長は「貴重な文化財を破損してしまったことを深くおわび申し上げたい」と陳謝。NHKは昨年4月、連続テレビ小説「ブギウギ」の撮影でも滋賀・東近江市にある国の重要文化財・百済寺本堂の一部を破損。山名総局長は「昨年に続いて1年もたたないうちに、このようなことが起こった。改めて(再発防止に向けて)周知徹底したい」と述べた。

 NHKによると、同番組の撮影は5月に行われた。番組出演者の動きを撮影していたカメラマンが花道から足を踏み外して客席に転落。升席を仕切る木製の角材1本が折れた。けが人はおらず、一般公開や公演に影響はないという。同局は撮影を中断して町に謝罪し、文化庁や県にも報告した。