生田斗真の「無痛おねだり」発言の衝撃よりヤバい…政治家、メディアの炎上発言とその問題点

AI要約

俳優・生田斗真さんや政治家上川陽子外相、麻生太郎元首相、柳沢伯夫厚労相が妊娠・出産に関する発言で炎上した事例を振り返る。

炎上の背景や発言の文脈、撤回などの対応を紹介しながら、センシティブな配慮の重要性を示す。

女性や出産を卑下したり、不適切な比喩を用いた発言が社会問題化することを示唆する。

生田斗真の「無痛おねだり」発言の衝撃よりヤバい…政治家、メディアの炎上発言とその問題点

 「旦那様に無痛おねだりするか」

 俳優・生田斗真さんが5月5日にInstagramのストーリーズでこの言葉を発信し、炎上してから約1カ月。

 Instagramの「質問箱」にファンの女性から寄せられた「今日で妊娠9ヶ月です 出産こわいよー」というメッセージに、生田さんが「旦那様に無痛おねだりするか」と返答し、避難の声が殺到したのです。

 前編『「無痛おねだり」の生田斗真だけじゃない! 妊娠・出産にまつわる発言で炎上した「意外な芸能人」』では、これまでにも妊娠・出産に関する発言で炎上した芸能人を振り返りました。

 妊娠・出産についての発言で炎上するのは、芸能人よりも政治家のほうが多いかもしれません。

 直近だと5月18日。上川陽子外相が静岡県知事選の応援演説にて発した言葉が物議を醸しました。

 上川外相は女性支持者が集まった会場で、自民党推薦候補を新知事として当選させようという趣旨で、「大きな大きな命を預かる仕事です。その意味で今一歩を踏み出していただいたこの方を、私たち女性がうまずして、何が女性でしょうか」と述べたのです。

 「私たち女性がうまずして、何が女性でしょうか」の部分がクローズアップされてしまい、出産していないと女性失格なのかと批判され、上川外相は翌日、「“女性パワーで未来を変える”という、私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯に受け止める」とし、発言を撤回しています。

 けれど、この炎上に関しては発言の“切り取り”や“印象操作”も指摘されており、前後の文脈から上川外相が出産していない女性に対して苦言を呈するといった意図は、なかったことは読み取れます。ただ、センシティブな配慮が足りず、不用意な言葉選びをしてしまったことは事実かもしれません。

 覚えている方々も多いでしょうが、自民党国会議員には上川外相以上に不用意というか、ひどい失言をしていた政治家は多々いました。

 一例ではありますが、2019年に麻生太郎元首相が少子高齢化問題を語ったなかで発した次の発言。「今、歳をとった奴が悪いとか言っている変な野郎がいっぱいいるが、それは間違っている。子どもを産まなかったほうが問題だ」と出産経験のない女性を槍玉に上げて、心ない言葉を放っていたのです。

 そして、なかでももっともインパクトのあった失言は、やはり「女性は産む機械」発言ではないでしょうか。

 2007年、柳沢伯夫厚労相(当時)が島根県の党県議集会にて、「15歳から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから」と言い放ったのです。あろうことか、女性を人口を増やすための「機械」や「装置」のように表現したため、非難轟轟になったことは言うまでもありません。