「見捨てられた」 学校に不信感、第三者委が指摘 大阪の中1自死

AI要約

大阪府泉南市で自殺した市立中学1年の男子生徒について、市の第三者委員会が不登校や学校への不信感が背景にあったとする調査報告書を公表。

報告書は、家庭訪問の減少や「見捨てられた」と感じることで将来への不安が増し、生徒の悩みが深刻化したと指摘。

生徒の死後4カ月以上報告が滞り、第三者機関から異常な状態との指摘があり、相談窓口の情報も提供されている。

「見捨てられた」 学校に不信感、第三者委が指摘 大阪の中1自死

 大阪府泉南市で2022年3月に自殺した市立中学1年の男子生徒(当時13歳)について、市の第三者委員会は31日、不登校になった生徒が学校への不信感を積み重ねたことなどが自殺の背景にあったとする調査報告書を公表した。

 報告書は「継続していた家庭訪問がなくなり、学校から『見捨てられた』という感覚を覚え、学業不振と相まって将来への不安が生じたと考えられる」と指摘した。

 この問題を巡っては、生徒が亡くなってから4カ月が経過しても市教育委員会への報告や審議が行われず、遺族から相談を受けた市の第三者機関が「4カ月も調査されていないのは異常な状態」と指摘。市長直轄の第三者委で調査が進められていた。【中村宰和】

 ◇相談窓口

・24時間子供SOSダイヤル

 いじめやその他の悩みについて、子どもや保護者などからの相談を受け付けています。原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。

 0120・0・78310=年中無休、24時間。

・子どもの人権110番

 「いじめに遭っている」「家の人に嫌なことをされる」など、先生や親には話しにくい相談に法務局の職員や人権擁護委員が応じます。

 0120・007・110=平日の午前8時半~午後5時15分

・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/)

 さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。

・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/)

 悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。