「雪崩の発生は十分に予想できた」引率教諭ら3人に“禁錮2年”実刑判決 栃木・那須町 高校生ら8人死亡の雪崩事故

AI要約

栃木県那須町で高校生ら8人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、宇都宮地裁は当時の引率教諭3人に対し、禁錮2年の実刑判決を言い渡した。

引率教諭3人は淡々とした様子で判決を受け入れ、法廷には遺族の悲しみが響いた。

2017年に起きた事故では生徒8人が雪崩に巻き込まれ、教諭らが安全な訓練区域を設定しなかったとして業務上過失致死傷の罪に問われた。

「雪崩の発生は十分に予想できた」引率教諭ら3人に“禁錮2年”実刑判決 栃木・那須町 高校生ら8人死亡の雪崩事故

栃木県那須町で高校生ら8人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、宇都宮地裁は当時の引率教諭3人に対し、「相当に重い不注意による人災だった」などとして、禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。中継です。

当時の引率教諭3人は判決が言い渡された際、下を向いたり、まっすぐ前を見つめたりして、それぞれ淡々とした様子で判決を聞き、法廷には遺族のすすり泣く声が響きました。

この事故は2017年3月、那須町のスキー場近くで登山の訓練をしていた県立大田原高校の生徒ら8人が雪崩に巻き込まれ、死亡したものです。

教諭として引率していた猪瀬修一被告(57)、菅又久雄被告(55)、渡辺浩典被告(61)ら3人は、雪崩が起きる危険があると予想できたにもかかわらず、安全な訓練区域を設定しなかったなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われています。

宇都宮地裁は先ほど、「雪崩の発生は十分に予想できた」とし、「相当に重い不注意による人災だったと言わざるを得ない」などとして、猪瀬被告ら3人に禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。

弁護側は「雪崩の発生を予想することはできなかった」などとして無罪を主張する一方、検察側は禁錮4年を求刑していました。