旧「ジャニーズWEST」のチケット、不正入手して転売か 4人逮捕

AI要約

北海道警が旧ジャニーズタレントのコンサートチケット不正転売の容疑で男女4人を逮捕した。

犯行手口や容疑者の身元詳細、利益額などが明らかにされている。

道警が電子計算機使用詐欺容疑での逮捕は初めてで、不正転売への歯止めとする狙いがある。

旧「ジャニーズWEST」のチケット、不正入手して転売か 4人逮捕

 旧ジャニーズタレントのコンサートチケットの購入権利を不正に入手し、正規の2~3倍の価格で転売するなどしたとして、北海道警は29日、男2人を電子計算機使用詐欺容疑で、女2人を組織犯罪処罰法違反、チケット不正転売禁止法違反の容疑で逮捕し、発表した。全員、容疑をおおむね認めているという。

 旧ジャニーズのコンサートでは、多くの場合、ファンクラブの会員にならなければ抽選に参加できない。当選した場合、チケットを受け取る権利を得られる。

 生活経済課によると、札幌市白石区のトレーダー竹内光昭容疑者(49)と同区の自動車販売業長谷将昭容疑者(58)は、昨年5月に札幌市内で開催されたジャニーズWEST(現・WEST.)のコンサートの電子チケットを受け取る権利を、他人の会員情報などを使い、不正に得た疑いがある。

 山口市の嘱託職員奈良みずき容疑者(28)と東京都大田区の派遣社員前田未来容疑者(27)は、不正に得られたものと知りながら、竹内容疑者らから権利を購入。3人に対し、チケット6人分を計約14万7千円(正規の販売価格は計約5万3千円)で不正に転売した疑いがある。

 竹内、長谷両容疑者は、合わせて約8千のファンクラブアカウントを持っていた。道警は、2022~23年の間に、計約9千万円分のチケット購入権利を高額で販売し、およそ2億円の利益を上げていたとみている。

 チケットの不正転売事件で、電子計算機使用詐欺容疑で逮捕をするのは道警初。これまで、チケット不正転売禁止法で取り締まることが難しかった、チケットの不正な購入権利の取得に歯止めをかける狙いがある。(鈴木優香)