気候変動予測向上へ新衛星 日本と欧州、雲やちり観測

AI要約

欧州宇宙機関(ESA)とJAXAが共同開発した地球観測衛星「EarthCARE」が米カリフォルニア州で打ち上げられた。この衛星は、雲や大気中の微粒子が気温変化に与える影響を調査し、気候変動の予測や天気予報の精度向上を目指す。

地球の気候は、太陽からのエネルギーと地球への熱のバランスで成り立っており、雲や微粒子の働きが重要だとされている。しかし、その影響は複雑でまだ解明されていない。

EarthCAREは、このような気候要因を詳細に観測することで、気候変動に関する理解を深め、将来の予測や予防に役立てることが期待されている。

 【ワシントン共同】欧州宇宙機関(ESA)は28日、JAXAと開発した地球観測衛星「EarthCARE(アースケア)」を米カリフォルニア州からスペースXのファルコン9ロケットで打ち上げた。雲や大気中のちりやほこりが気温変化に与える影響を明らかにし、気候変動の予測や天気予報の精度向上に役立てるのが狙いだ。

 地球の気候は、太陽から降り注ぐエネルギーと地上から宇宙へ逃げるエネルギーのバランスで成り立っている。雲と大気中の微粒子は太陽光や地上から発散する熱を吸収・反射し、気温の変化に大きな影響を与えると考えられている。だが、その働きは複雑で、十分に解明されていない。