6月30日打ち上げのH3ロケット3号機に搭載 地球観測衛星「だいち4号」を公開 JAXA、初号機失敗の「雪辱果たしたい」

AI要約

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、新型基幹ロケット「H3」の3号機で打ち上げ予定の地球観測衛星「だいち4号」を報道陣に公開した。

だいち4号は災害時の被害状況の把握などに活用され、夜間や悪天候でも地表を観測できるレーダーアンテナを搭載している。

開発責任者の有川善久プロジェクトマネージャは、早期に地殻変動などの情報を活用し、減災活動に貢献したいと語った。

6月30日打ち上げのH3ロケット3号機に搭載 地球観測衛星「だいち4号」を公開 JAXA、初号機失敗の「雪辱果たしたい」

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は25日、6月30日に新型基幹ロケット「H3」の3号機で打ち上げ予定の地球観測衛星「だいち4号」を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで報道陣に公開した。「だいち3号」はH3の1号機で打ち上げに失敗しており、H3の有田誠プロジェクトマネージャは記者会見で「雪辱を果たしたい」と話した。

 だいち4号は重さ約3トンで、下部の太陽光パネルを広げた幅は約20メートル。上の白い部分が広がると夜間や悪天候でも地表を観測できる縦約3.6メートル、横約10メートルのレーダーアンテナとなる。金色の断熱材で覆われている。2014年に打ち上げられた「だいち2号」の後継機で、災害時の被害状況の把握などに使われる。

 だいち4号の開発責任者は鹿児島市出身の有川善久プロジェクトマネージャが務めた。現地で衛星の解説をした有川さんは「早期に地殻変動などを発見することで、減災につなげたい」と話した。