「インクルーシブ広場」が完成 福岡市〔地域〕

AI要約

福岡市が市民参加型で整備した「インクルーシブな子ども広場」が完成し、体験会が開催された。高島宗一郎市長は広場の利便性に言及し、全区に広げたいと述べた。

地域住民や支援団体との協力のもと、車イスでも楽しめる砂場や安全性の高い遊具が整備された。

東京パラリンピック金メダリストの道下美里選手が参加者に『いろいろな人がいることを知り、みんなが楽しめるように考え、困ったら伝える』よう呼び掛けた。

 障害の有無にかかわらず、子どもたちが遊具で楽しめるよう、福岡市が市民参加型で整備プランを練り上げた「インクルーシブな子ども広場」の第1号がこのほど同市早良区の公園内に完成した。31日のオープンを前に体験会が開かれ、地域住民らが参加。高島宗一郎市長は「みんなが過ごしやすくなる広場となった。今後全区に広げたい」とあいさつした。

 整備プランは市が地域住民、障害者、支援団体などを交えたワークショップを開催するなどして決定。車イスのまま楽しめる砂場や安全性の高い遊具など、さまざまな工夫が凝らされている。

 体験会で、整備に協力してきた東京パラリンピック陸上女子マラソン金メダリストの道下美里選手は「いろいろな人がいることを『知る』、みんなが楽しめるよう『考える』、困っていたら『伝える』ことを意識して大好きな公園で遊んでください」と呼び掛けた。