大分県が豊後大野市三重町の白山川河川プールを廃止 「子どもたちに人気の場」老朽化や利用者減少など理由に

AI要約

大分県豊後大野市の白山川河川プールが廃止された理由やプールの歴史について紹介されている。

プールの利用者減少や老朽化、補修費用の高額化などが廃止の主な要因とされている。

地元の地域おこしグループが毎年開くイベントの会場として利用されていたプールの廃止に地域の人々が残念がっている。

大分県が豊後大野市三重町の白山川河川プールを廃止 「子どもたちに人気の場」老朽化や利用者減少など理由に

 大分県は、豊後大野市三重町伏野の中津無礼川(通称・白山川)に設置していた白山川河川プールを廃止した。老朽化や利用者減少などが理由。

 県豊後大野土木事務所などによると、プールは1984年、地域活性化などを目的に建設。長さ25メートル、幅11メートル、深さ1・0~1・1メートルで、川の水を引き込んでいた。近くにあった清川東小(2004年3月閉校)の水泳の授業にも使っていた。

 地元の地域おこしグループ「白山川を守る会」(羽田野賢信会長)が毎年盆に開く「名水白山川しぶき上げ大会」の会場としても知られる。プール内に浮かべた発泡スチロール製の土俵を使う相撲や、しゃもじで水をかいて進むたらい競争などで、子どもたちの歓声が響いていた。

 管理委託を受けていた市によると、上流から流されてきた岩などが当たって破損し、鉄筋がむき出しになっている箇所もある。毎年、補修をしてきたものの、老朽化のために多額の維持費用がかかっていた。豪雨や台風のたびに流入する土砂の撤去費用の負担も大きかったという。

 羽田野会長(75)は「子どもたちに人気だったプールの廃止は残念。地域のにぎわいをつくるため、新たなイベントなどを考えたい」と話した。