蓮舫氏「小池都政のリセットが私の使命」都知事選出馬表明、小池都知事を「自民党返り」と批判

AI要約

立憲民主党の蓮舫参院議員が東京都知事選に立候補を正式表明。

小池百合子都政の不十分さを指摘し、自民党との距離を縮めてきた小池氏に対抗姿勢を示す。

他にも女性候補の擁立を求める声があり、蓮舫氏に期待が高まっている。

蓮舫氏「小池都政のリセットが私の使命」都知事選出馬表明、小池都知事を「自民党返り」と批判

 立憲民主党の蓮舫参院議員(56=参院東京選挙区)は27日、東京都内の党本部で記者会見し、7月の東京都知事選(6月20日、7月7日投開票)に立候補することを正式に表明した。

 蓮舫氏は、2期8年の小池百合子都政への不十分さを指摘した上で「反自民党、非小池都政。この姿勢で臨みたい」と述べ、小池氏との対決姿勢を鮮明にした。「『自民党返り』。8年前の公約より、自民党と二人三脚。この矛盾にはついていけない」と指摘した上で「発信力、存在感、選挙の強さは圧巻だ。大きな存在だが、変わり身の早さにはついていけない」と、自民党との距離を縮めてきた小池氏の対応を批判。「このわかりにくさをリセットするためにも、私は立ちます」と述べた。

 小池氏が2016年都知事選で表明した「7つのゼロ」の公約について「どこにいったのか」と批判し「最近は思いつきの公約ばかり」と指摘。「自民党といっしょに行動していることをどう説明するのか。私は裏金議員、政治とカネの自民党を絶対に許さない」と述べ、2期8年の都政の間に自民党との距離を縮めてきた小池都政を念頭に「この8年を、問わせていただきたい。小池都政をリセットするために都知事選に臨みたい」とも語った。

 蓮舫氏をめぐっては、立民が共産党や市民団体とともに、現職の小池百合子知事(71)の3選出馬を念頭に、対立候補の選考委員会を設け今年2月から協議を続けていたが、議論の中で女性候補の擁立を求める声があり、蓮舫氏に期待する声が強く出ていた。

 蓮舫氏はタレントや報道キャスターをへて、2004年参院選東京選挙区に民主党(当時)から出馬し初当選。2022年参院選で4選され、現在4期目の任期途中だ。

 民主党の菅直人政権で行政刷新担当相を務めた時には「事業仕分け」で「必殺仕分け人」として注目を集め、スーパーコンピューター「富岳」の仕分けをめぐる「2位じゃだめなんですか」発言は、当時の流行語になった。民進党代表など党要職も務めた。

 都知事選では、小池氏が29日にも3選出馬の意向を表明する見通し。また、SNSで話題の広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が今月17日に出馬表明したほか、「NHKから国民を守る党」の新人13人も出馬を表明し、N国党は計30人の擁立を目指す方針としている。会社経営の山口節生氏、児童精神科医の大和行男氏のほか、公職選挙法違反の疑いで警視庁に逮捕された政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者らも出馬表明しており、多くの候補者による大乱戦になる可能性が高い。