2019年に焼失した首里城正殿、復元工事の棟上げ「工匠式」に関係者80人…26年秋に完成予定

AI要約

2019年10月の火災で焼失し、復元工事を進めている首里城正殿の骨組みが組み上がる

宮大工たちによる伝統儀式「槌打の儀」を行い、工事の安全を祈願する

正殿の復元工事は着々と進み、沖縄県出身者を含む宮大工約40人が奮闘中

 2019年10月の火災で焼失し、復元工事を進めている首里城正殿(那覇市)の骨組みが組み上がり、棟上げ式にあたる「工匠(こうしょう)式」が27日、首里城公園で行われた。伝統的な装束をまとった宮大工たちが伝統儀式「槌打(つちうち)の儀」を行い、工事の安全などを祈願した。完成は26年秋の予定。

 式には工事関係者約80人が参加。地上からの高さ約15メートルの屋上部に2人の宮大工が上り、棟梁(とうりょう)のかけ声に合わせ、棟木を槌でたたく所作を披露した。

 正殿の復元工事は22年11月に始まり、沖縄県出身者を含む約40人の宮大工が手がける。今後、正殿の塗装や瓦ぶきを行う。

 火災では正殿のほか、北殿、南殿など7棟が全焼し、奉神門(ほうしんもん)など2棟も一部焼損した。