長期金利1%「丁寧に注視」 植田日銀総裁

AI要約

日銀の植田和男総裁は、長期金利が約12年ぶりの水準に上昇したことに対し、金融市場で形成されることを基本として今後もモニタリングする考えを示した。

一方、鈴木俊一財務相は、金利上昇が財政を圧迫する恐れがあると説明し、公共サービスの提供を維持するために財政の強靱化が重要であると強調した。

 【ストレーザ(イタリア北部)時事】日銀の植田和男総裁は25日、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後に記者会見し、長期金利が1%台と約12年ぶりの水準に上昇したことについて「長期金利は金融市場で形成されることが基本だと考えている。市場の動向を今後とも丁寧にモニタリングしていく」と述べた。

 

 一方、鈴木俊一財務相は会見で「金利上昇は利払い費の増加を招き、財政を圧迫する恐れがある」と説明。その上で「災害対応や社会保障など必要な公共サービスをしっかりと提供できるように財政の強靱(きょうじん)化を高めることが重要だ」と強調した。