企業・団体献金、パーティー禁止まで踏み込むべき「みんなでお金がかからない政治のあり方を」【国会トークフロントライン】

AI要約

自民党の裏金問題や政治資金規正法改正案について、立憲民主党の大串博志選対委員長の意見を取り上げた。

大串氏は、自民党案の実効性や限度額引き下げ、連座制、二階元幹事長の政策活動費などに疑問を呈している。

さらに、企業団体献金や政治資金パーティーの禁止まで含めた踏み込んだ改革が必要と主張している。

企業・団体献金、パーティー禁止まで踏み込むべき「みんなでお金がかからない政治のあり方を」【国会トークフロントライン】

自民党の裏金問題で揺れた通常国会も終盤を迎え、各党の政治資金規正法改正案が出揃った。裏金問題の実態解明がなされないまま政治資金の規制を強化するだけで政治への国民の信頼を取り戻せるのか、番組は立憲民主党の大串博志氏をゲストに迎え、各党提出の法案の主な違いと審議の行方について聞いた。(聞き手:川戸恵子 シニアコメンテーター)

■岸田総理は国会内で「極めて実効性のある案」と言ったが本当にそうなのか

ーー自民党と公明党の案が結局作れず自民党単独の提出になりました。これについてどのようにお考えですか?

立憲民主党 大串博志選対委員長

岸田総理は国会の中では、極めて実効性のある案になったと言われますけど本当にそうなのかと問題となっている政治資金パーティーに関しても限度額に関して、未だに引き下げるという方向が十分ではないです。10万円超というところまでしか下げられなかった。公明党さんは5万円超ときた。この辺でも非常にこの決断力のなさを感じますし、あと連座制と言われるものに関しても確認書を交わした場合には、より重い責任が生じるというだけの話であって、その確認書で何をどう確認すれば事務方がミスを起こした場合に、政治家にまで責任が及ぶのかっていうのは極めてはっきりしない状況になっています。そのくらいの確認はきちんと普段からやっておくべきなので、やっぱり責任を負うべきだというふうに思いますし、これだけの裏金問題を起こしたわけですから、そのような、なんナンチャッテ連座制みたいな形じゃなくて、スパっと、連座制というものを取り入れるべきだったというふうに思います。加えて、二階元幹事長などに関して言われた5年間で50億円のいわゆる政策活動費、これも究極の裏金と言われています。5年間で50億円を何に使ったのか、どこにも資料がないし領収書もないというわけですから、これをこのままにして良いはずがないのです。それに関しても結局受けた方の国会議員の方で使途の項目別金額を政党に報告し、収支報告書を出すというのは、これ実は、何ら今の仕組みとして変わらないと思うんですよ。つまり二階さんから何がしかのお金を受けとりました。今までは誰もそれを公開してなかったってことですね。これでは駄目です。駄目ですけれども、今後、自民党が言っているのは、お金をもらったら、それを党に報告して、党の収支報告書に出しましょうねってことでしょ。政治のお金をもらったら、全て政治資金収支報告書に公開、これが法律の原則ですから何ら新しいこと言っているわけではないのです。今でもそうすべきなのです。だから、こんな政策活動費に関してもほぼ進み具合ゼロの案で非常に私は残念です。もっと踏み込みが必要だと思うのは、私達は企業団体献金の禁止、政治資金パーティーの禁止こういったものまで踏み込んでやるべきじゃないかと言っていますけど、この辺に関しては触れていないという状況になっているのでこれも踏み込み不足が非常に感じられますね。