能登復興へ屋台が結ぶ縁 「出張輪島朝市」東海地方で25日に初開催

AI要約

愛知県豊川市のイオンモール豊川で25、26の両日、東海地方で初めて「出張輪島朝市」が開催される。

支援を続けてきた豊橋市の木工会社が実現し、輪島朝市で使われる組み立て式屋台を製造した会社が協力。

輪島朝市は日本三大朝市の一つで、長い歴史を持つが、火災で多くの屋台が焼失。

豊橋の木工会社が自社製品を輪島市の復興支援に提供し、イオンモール豊川で出張輪島朝市が開催されることとなった。

能登復興へ屋台が結ぶ縁 「出張輪島朝市」東海地方で25日に初開催

 愛知県豊川市のイオンモール豊川で25、26の両日、東海地方で初めて「出張輪島朝市」が開かれる。能登半島地震で被災した石川県輪島市の「輪島朝市」に支援を続けてきた豊橋市の木工会社が、イオンモールや関係者に掛け合い、実現した。

 「輪島朝市」は日本三大朝市の一つに数えられ、平安時代から千年以上続くとされる朝市。元日に輪島市中心部で起きた大規模火災で屋台の多くは焼失したという。

 支援の手をさしのべたのが、豊橋市の木工会社「老津(おいつ)木工」。2021年5月から工具を使わずに約5分で組み立てられる組み立て式屋台を製造販売している。

 今年1月末、ニュースで3月に出張輪島朝市を開くと知った松井誠社長(44)が、軽くて持ち運びが容易な自社で作った木製の屋台の貸し出しを申し出た。3月23日に金沢市で復活した「出張輪島朝市」で活用された。

 輪島市の復興が見通せないなか、「出張朝市」の開催場所を探していると知り、松井社長が取引先のイオンモール豊川と地域商社みかわに、支援を打診。豊川市での開催について快諾を得た。

 約3500台の駐車場を持つイオンモールは1階サウスコート会場を無償で提供。みかわも2日間、冷凍・冷蔵ケース計11台を無料で提供し、運営や販売を支える。

 松井社長は「2社の協力がありがたい。輪島朝市を勇気付けられたら」と話す。