五稜郭で最後の「土方歳三コンテスト」、それぞれの土方愛表現…ゴールデンカムイ参考の参加者も

AI要約

箱館五稜郭祭が開催され、市民や観光客が激動の歴史に思いをはせた。

碑前祭では、箱館戦争ゆかりの場所で哀悼の意が捧げられた。

土方歳三コンテストや維新行列などのイベントが行われ、多くの人々が参加した。

 箱館戦争の舞台となった五稜郭の歴史を伝える箱館五稜郭祭が18、19の両日、北海道函館市で開催され、多くの市民や観光客が激動の歴史に散った人々に思いをはせた。

 18日の碑前祭では、実行委員会のメンバーが箱館戦争ゆかりの人物の姿で参列。新選組副長・土方歳三が新政府軍の総攻撃で銃弾に倒れたとされる一本木関門跡に近い「最期の地碑」(若松町)や、幕臣の中島三郎助らが戦死した「父子最後之地」(中島町)など4か所で、佐久間真悟実行委員長(函館丸井今井社長)らが哀悼の意をささげた。

 五稜郭公園内特設ステージでは、今回で終了となる名物行事「第37回土方歳三コンテスト全国大会」に、男女11人が出場。土方ゆかりの地の東京都日野市や埼玉県、愛知県など、7人が道外からの参加だった。

 出場者は、土方が新政府軍と戦い、銃弾に倒れるまでを自身のセリフを交えて演じ、それぞれの「土方愛」を表現。生き延びて白髪の老人になった土方を演じる参加者もいた。審査の結果、東京都の会社員、平野峰義(たかのり)さんが初優勝した。

 19日には五稜郭に近い行啓通りなどで、当時の衣装で練り歩く「維新行列」が行われた。現行の形での維新行列も、今回が最後となる見込み。

 呼び物の戦闘パフォーマンスでは、旧幕府軍と新政府軍の迫力の剣劇が披露され、沿道に詰めかけた観客から、最終回を惜しむ盛んな拍手が送られた。