能登襲った大雨のメカニズム 北風と湿った空気ぶつかり積乱雲が次々

AI要約

能登半島地震の被災地を襲った大雨は、石川県付近に停滞した秋雨前線に、南から流れこんだ温かく湿った空気がぶつぶつかり、積乱雲が次々と発生した。

気象庁は21日午前9時すぎ、石川県で積乱雲が列となって、同じ場所に雨を降らせる線状降水帯が発生したと発表した。記録的短時間大雨情報も発表され、24時間降水量は観測史上1位の大雨となった。

気象庁によると、太平洋の高気圧から流れこんだ温かく湿った南風と、前線に向かって吹く北風がちょうど能登半島付近でぶつかり、21日朝から積乱雲が急激に発達した。台風14号も積乱雲の発達に一因となった。

能登襲った大雨のメカニズム 北風と湿った空気ぶつかり積乱雲が次々

 能登半島地震の被災地を襲った大雨は、石川県付近に停滞した秋雨前線に、南から流れこんだ温かく湿った空気がぶつぶつかり、積乱雲が次々と発生したことでもたらされた。

 気象庁は21日午前9時すぎ、石川県で積乱雲が列となって、同じ場所に雨を降らせる線状降水帯が発生したと発表した。数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測したことを示す「記録的短時間大雨情報」も発表され、同日午後3時までの24時間降水量は輪島市で348.0ミリ、珠洲市で255.0ミリとなり、いずれも1976年からの観測史上1位の大雨となった。

 気象庁によると、太平洋の高気圧から流れこんだ温かく湿った南風と、前線に向かって吹く北風がちょうど能登半島付近でぶつかり、21日朝から積乱雲が急激に発達した。日本の西にあった台風14号も手伝い、前線に温かく湿った空気が流れ込み、積乱雲の発達の一因となった。