【解説】トランプ氏暗殺未遂の男“12時間待ち伏せ”か マスク氏“暗殺投稿”が物議…ホワイトハウスは「無責任」と批判 選挙戦はハリス氏優勢か

AI要約

トランプ前大統領の暗殺未遂容疑で逮捕された男が、12時間も現場近くの茂みに隠れていたことが判明し、ライフル銃や食料品を所持していた。

容疑者は発砲せず逃走した後、捜査員によって拘束された。トランプ氏は事件を振り返り、警護の増強を求めている。

トランプ氏は事件を利用して敵対者を攻撃し、イーロン・マスク氏の投稿も物議を醸している。アメリカの分断が深まり、暴力に繋がる恐れもあると懸念されている。

【解説】トランプ氏暗殺未遂の男“12時間待ち伏せ”か マスク氏“暗殺投稿”が物議…ホワイトハウスは「無責任」と批判 選挙戦はハリス氏優勢か

アメリカ・フロリダ州で15日、トランプ前大統領の暗殺未遂容疑で男が逮捕された事件で、男は約12時間、ゴルフ場近くの茂みに隠れていて、ライフル銃や食料品を所持していたことが分かった。

男は、発砲はせず逃走したが、捜査員により拘束されていた。

トランプ前大統領の暗殺未遂事件で、容疑者が約12時間、現場で待ち伏せていた可能性があることが分かった。

新たに公開された映像では、アメリカ・フロリダ州で15日、ライアン・ラウス容疑者が抵抗することなく、捜査員に拘束される様子が映っていた。

捜査当局の調べで、ラウス容疑者は約12時間にわたって、現場のゴルフ場近くの茂みにとどまっていたことが分かった。

また単独犯の可能性が高く、隠れていた茂みからライフル銃のほか、デジタルカメラや食料品が見つかった。

警護のシークレットサービスが銃口を発見し発砲したが、ラウス容疑者は発砲せず、車で逃走したという。

トランプ氏は16日、SNSのライブ配信で当時を振り返り、「突然、発砲する音が聞こえた。おそらく4~5発だったと思う」、「自身の警護にもっと人員が必要」との考えを示した。

ここからは、フジテレビ・立石修解説委員室長が解説する。

青井実キャスター:

ーートランプ氏本人のリアクションが入ってきたようですね。

立石修解説委員室長:

ラウス容疑者の動機はまだ不明で、当局が調べている最中です。そうした中、トランプ氏は事件後初めて、アメリカメディアのインタビューに答え、「ラウス容疑者が、バイデンとハリスの言葉を信じて行動した」と発言しました。つまり、バイデン氏とハリス氏のせいで自分が狙われたと主張しているのです。しかし、根拠は何も示していません。

2カ月前の銃撃事件の際、トランプ氏は「国をひとつにしよう」と呼びかけてはいましたが、今回は暗殺未遂事件を利用して、敵=民主党を攻撃しているという状況です。一部のトランプ支持者もこれに反応し、対立や憎悪があおられるような状態になっています。

青井キャスター:

ーーアメリカ社会でよくいわれる「分断」が広がっている印象を受けます。また、トランプ氏を支持するイーロン・マスク氏の投稿も物議を呼んでいます。

立石解説委員室長:

イーロン・マスク氏は、「誰もバイデン大統領やカマラ副大統領を暗殺しようとしない」と、Xに投稿しました。この投稿はすぐに削除され、マスク氏は「あれは冗談だった」と弁明しましたが、これは新たな暴力につながりかねない発言です。ホワイトハウスは、この発言について「無責任」と批判しています。

スペシャルキャスター・山口真由さん:

私たちはここ数日で、アメリカ政治の“ニューノーマル”を見ています。ますますの分断、頻繁な暴力、相手への過剰な攻撃によって、相手候補への礼節が失われてると思います。

青井キャスター:

ーー悪口を言い合っていますよね。

スペシャルキャスター・山口真由さん:

見ていても、生産性がないと感じます。