「月50万円マストだから」夫が突然貯金の猛者に…ルックスで男を選んだバブル女子大生の結婚残酷物語

AI要約

バブル時代の女子大生が50代になった日本の姿を描いた取材ルポ。バブル娘たちの人生の選択やその後の軌跡、特に一人のバブ子さんの物語を通して、恋愛や仕事、人生の意味を考えさせる内容。

バブル期の華やかな生活から離婚、再婚、そして幸福の再構築までのバブ子さんの軌跡。過去の選択に対する後悔や再出発の勇気、地道な幸せを見つけた姿が描かれる。

バブル女子大生が過ごした30年間、その変化や成長を通して、時代の影響と個々の選択が人生に与える影響を考察。豊かな経験がもたらす成熟と幸福の可能性。

絵にかいたようなバブル女子大生が50代になった令和日本。かつてのバブル娘たちはどのように「失われた30年」を送っていたのか。「恋愛の神様」の異名を持つ漫画家・柴門ふみさんの取材ルポをお届けしよう――。

■ワンレン・ボディコンの行く末

 「バブル期」真っただ中の1980年代後半、その象徴と思われたのがワンレン・ボディコンの女子大生たちでした。彼女達ははたして、その後どのような人生を送ったのでしょう?

 「バブル期」を知るオトナなら、彼女らの行く末がかなり気になるのではないでしょうか。

 ①目が覚めて地道な人生を歩み、過去のバブル生活を恥じている。

②いまだバブルを引きずっていて、パーティーを求め街をさまよう。

③悪い男に騙されて、闇落ち。

 泡のような好景気に踊らされ、若いというだけで男からチヤホヤされ、世の中ナメ切ってる風に見えた小娘たち……。過去を反省しているか? はたまた過去のバチが当たって不幸になっているのか……?

 平成バブ子さん(仮名・54歳)は、まさに絵にかいたようなバブル女子大生でした。

 しかし、彼女のその後の人生を誰が予測できたでしょう?

 結論から述べると、彼女の後悔は一点のみ、「ルックスで男を選んだこと」。

■セレブ婚が破綻し婚活パーティーへ

 バブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍、がん闘病を乗り越え、令和の幸福を手に入れたバブ子さんは、華やかな女子大生活を満喫後、資産家息子とセレブ婚しました。

 ところが婚家の破産をきっかけに、夫がモラハラ・ストーカーに豹変し、警官まで出動する騒ぎに。

 夫が拘留されている間に荷物をまとめて家出し、離婚。それを機に専業主婦だった彼女は一念発起し、事業で大成功をおさめます。

 その後、婚活パーティーでDIYが趣味の地道なサラリーマンと出会い、同棲。バブル期には見向きもしなったタイプの男性でしたが、10年同居を続け、事実婚の現在にいたる。

 バブル期には毎日がパーティーの恋愛女王だった彼女が、40代半ばでどちらかと言えば地味で、洗練からは程遠い町の婚活パーティーに参加し、新たなパートナーを見つけた、その人生の変遷とは――。