コメ卸価格、8月として過去最高1万6133円 品薄は解消の方向

AI要約

農林水産省によると、8月のコメの平均卸売価格が前年同月比で17%高い1万6133円となり、過去最高を記録した。品薄から価格が急上昇し、都市部では高値で販売されていたが、品薄感は解消に向かっているとされている。

最近では新米の流通が本格化し、将来を予想する先物価格は下落傾向にある。仕入れ価格の上昇を受け、小売店では高値で販売されていたが、流通が増えることで価格が安定しつつある。

農水相は品薄感が解消に向かっていると説明しており、コメ市況が安定しつつあることを示唆している。

コメ卸価格、8月として過去最高1万6133円 品薄は解消の方向

 農林水産省は17日、8月のコメの各銘柄の平均卸売価格が、前年同月より17%高い60キログラム当たり1万6133円だったと発表した。8月としては、2007年に統計を取り始めてから最高だった。コメの品薄を背景に、価格が急上昇したとみられる。直近では品薄は解消されつつあり、将来を予想する先物価格は下落に転じている。

 8月の平均卸売価格は、これまで13年の1万6127円が最高だった。仕入れ価格の上昇を受け、都市部では、前年9月は2千円前後だった5キログラムの新米を、3千円超で販売する小売店が相次いでいる。

 ただ、今月から新米の流通が本格化し始めており、坂本哲志農水相はこの日の閣議後記者会見で「品薄感は解消に向かっている」と述べた。