インド卸売物価、8月は前年比+1.31% 4カ月ぶり低い伸び

AI要約

インド政府が8月の卸売物価指数を発表し、前年同月比1.31%の上昇となった。

食品価格は3.26%上昇し、豪雨の影響でジャガイモ・玉ねぎ・果物が値上がりした。

豪雨の影響で来月の卸売物価指数の上昇が予想されており、一部の価格は下落傾向が見られた。

Shivangi Acharya Manoj Kumar

[ニューデリー 17日 ロイター] - インド政府が17日発表した8月の卸売物価指数は前年同月比1.31%上昇と、4カ月ぶりの低い伸びだった。

ロイターがまとめた市場予想は1.85%上昇、7月は2.04%上昇だった。

原油・鉄鋼・セメントの値下がりが寄与したが、ジャガイモ・玉ねぎ・果物は豪雨の影響で16─78%値上がりした。

食品価格は全体で3.26%上昇。前月は3.55%上昇だった。

格付け会社ICRAのエコノミストは、豪雨の影響で作付けが遅れ、来月の卸売物価指数が2%上昇に加速する可能性があると指摘した。

工業品の価格は1.22%上昇。前月は1.58%上昇だった。

燃料・電力価格は0.67%下落。前月は1.72%上昇だった。

先週発表の8月の消費者物価指数(CPI)はインド準備銀行(RBI、中央銀行)目標の4%を2カ月連続で下回ったが、野菜価格が引き続き高騰し、次回の金融政策決定会合でハト派的な姿勢が示されるとの期待が遠のいた。