東京湾に微小プラ25トン 海洋大「近海でも高濃度」

AI要約

東京湾の海面や海中を漂う直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」は25トンに上るとの推計を東京海洋大の荒川久幸教授らが発表した。

海面付近には1立方メートル当たり6千個もの微小プラが浮遊しており、日本近海でも特に高い濃度だと指摘されている。

東京湾周辺のプラスチックごみ流入量に対し、湾内の微小プラ総量が詳しく分かっていなかったが、2021年に行われた調査によって明らかになった。

東京湾に微小プラ25トン 海洋大「近海でも高濃度」

 東京湾の海面や海中を漂う直径5ミリ以下の「マイクロプラスチック」は25トンに上るとの推計を東京海洋大の荒川久幸教授(環境測定学)らのチームが13日までに国際科学誌に発表した。海面付近には1立方メートル当たり6千個もの微小プラが浮遊。荒川教授は「汚染度が高いとされる日本近海の中でも特に高い濃度だ」と指摘した。

 東京湾周辺の人口は約3千万人。荒川や多摩川などから大量のプラスチックごみが流入しているとみられるが、湾内の微小プラ総量は詳しく分かっていなかった。

 チームは2021年7月、湾内の6地点で調査。