渋谷は観光客が多すぎて疲れる…「再開発ビル」がつまらない”納得の理由”と「東急」が打ち出した意外な展開
渋谷の再開発による変化と、新しくオープンしたSHIBUYA SAKURA STAGEの魅力について述べられている。
SHIBUYA SAKURA STAGEの立地や利用者の特徴、インバウンド観光客の少なさについて触れられている。
渋谷周辺の再開発による賑わいや、観光客の増加が煩わしさを感じる人にとって、SAKURA STAGEは良い選択肢であるかもしれない。
渋谷がつまらないーー
そう言われるようになって久しい。
「100年に一度」という仰々しい言葉から始まる渋谷の再開発によって渋谷周辺の景観は大きく変わり、「かつての渋谷が失われた」といった声もまことしやかに聞かれる。「再開発=悪」という認識が、人々の間にあるのではないか。
しかし、最近、渋谷再開発の一環としてオープンした「SHIBUYA SAKURA STAGE」を見ると、これまでの再開発とは異なる「ポテンシャル」を持っていると感じた。それは、どういうことか。
SHIBUYA SAKURA STAGEは、JR渋谷駅新南口に直結している。いわゆる「桜丘」という場所に立つ複合商業施設である。SHIBUYA TOWERとSAKURA TOWERの2つの建物から成り立っていて、SHIBUYA TOWERの高層階にはオフィス、SAKURA TOWERの高層階にはマンションが入っている。
そして、それぞれの低層階には商業施設が軒を連ねる。JR渋谷駅の新南口から直結していて、立地的にも行きやすい(今までは、桜丘エリアに行くにはかなり遠回りしなければならなかった)。
私は、平日と日曜に何度かSAKURA STAGEを訪れ、そこにいる人々を観察していた。
そこで思ったのは、結構人がいるな、ということ。平日の夜でも結構多くの人がいて、にぎわいが生まれていた。
加えて特徴的なのは、SAKURA STAGE、インバウンドの人々がほとんどいないのだ。もちろん、インバウンドがいないことが良い、というわけではないが、渋谷の他エリアでのインバウンド率の高さと比べると、その少なさが目立つのである。ちなみに、東京都のデータによれば、現在東京に来る観光客が最も訪れる街が、渋谷だという。なんと、観光客の67.1%が訪れるというのだ。
にも関わらず、SAKURA STAGEでは見ないとなると、それだけ、近隣住民や、オフィスで働く人々に使われているということだろう。
「渋谷、インバウンド観光客が多過ぎて疲れる」と思っている人には、ちょうどいい場所なのかもしれない。