雲仙の溶岩ドームと喜界島を選定 世界地質遺産、日本から2件 国際学会
国際地質科学連合(IUGS)が世界地質遺産100地点を採択した。日本からは雲仙・普賢岳の平成新山溶岩ドームと、喜界島が選ばれた。
雲仙・普賢岳の溶岩ドームは1991年から95年にかけての火山活動で形成。火砕流による災害の教訓を伝える役割が評価された。
喜界島は長い年月をかけて発達したサンゴ礁で、気候変動や生態系の歴史を記録。隆起により観察が容易とされている。
国際地質科学連合(IUGS)は10日までに、地質学上の価値が高い地層など「世界地質遺産」100地点を採択した。
日本からは雲仙・普賢岳の平成新山溶岩ドーム(長崎県)と、喜界島(鹿児島県)が選ばれた。
同遺産の採択は2022年に続き2回目。前回は阪神大震災を引き起こした野島断層(兵庫県)と、玄武岩の名前の由来にもなった玄武洞(同)が選ばれている。
雲仙・普賢岳の溶岩ドームは、1991年から95年にかけての大規模な火山活動で形成。その過程がテレビなどの映像で記録されているほか、火砕流による災害の教訓を伝える役目を果たしている点が評価された。
喜界島はサンゴ礁が長い年月をかけて発達し、過去1万2000年間の気候変動や生態系の歴史を記録。隆起により、容易に観察できる点も価値があるという。