富士山閉山で静岡・鈴木康友知事「懸念の登山者増みられず」来夏に向け通行料など検討

AI要約

静岡県の鈴木康友知事は、富士山への登山規制と通行料徴収を検討する考えを示した。

登山者数の増加はみられず、事前登録システムが効果を発揮したが、ルール違反が相次いでいる。

来夏には更なる安全登山のために周知徹底や規制強化が必要とされている。

富士山閉山で静岡・鈴木康友知事「懸念の登山者増みられず」来夏に向け通行料など検討

静岡県の鈴木康友知事は10日の定例記者会見で、来夏に向け富士山の静岡県側からの登山規制や通行料徴収などを検討する考えを改めて示した。

富士山は同日閉山を迎えたが、会見で鈴木知事は「(静岡県側の)4日時点の登山者数は前年比94・4%と、開山前に懸念されていた登山者の増加はみられなかった」と述べた。

今夏試行したウェブを活用する登山者向けの「事前登録システム」については、「7割を超える登山者に利用いただき、夜間登山者数の減少などに一定の効果がみられた」との認識を示した。

一方で、「夜通しの弾丸登山や計装登山などのルール・マナー違反が引き続き散見された」とし、来夏に向けては「更なる安全登山に対する周知・理解促進が必要であることから、条例による登山規制や通行料の徴収を検討する」との考えを改めて示した。