巨大地震臨時情報の検証着手 政府の南海トラフ作業部会

AI要約

政府は9日、南海トラフ巨大地震の災害対策を議論する作業部会を開いた。臨時情報(巨大地震注意)についての対応に焦点を当て、国の指針見直しに向けた検証作業を進める。

作業部会は被害想定見直しのほか、臨時情報の課題にも着目。福和伸夫名古屋大名誉教授を主査として議論を行った。

今後も検証作業は複数回行われる見通しで、国民への呼びかけ内容などの改善事項をしっかりと取り入れる方針。

 政府は9日、南海トラフ巨大地震の災害対策を議論する作業部会を開いた。8月に臨時情報(巨大地震注意)が発表されてから初めての開催で、臨時情報を巡る一連の対応の検証に着手。国民への呼びかけ内容など改善事項をまとめ、臨時情報に関する対応を定めた国の指針見直しにつなげる。検証のための作業部会は複数回開く見通し。

 作業部会は本来、南海トラフ巨大地震の被害想定見直しなどを進める場だが、松村祥史防災担当相が臨時情報の課題を検証する作業も行う方針を示していた。この日の会合には議論をまとめる主査の福和伸夫名古屋大名誉教授らが出席した。