下着を「北朝鮮」に不正輸出か 85歳男を書類送検 ミサイルなどの資金源になっている可能性 警察庁など注意呼びかけ

AI要約

日本のメーカーの衣類などを北朝鮮に不正に輸出した85歳の男が書類送検された。

男は200点以上の日本メーカーの下着などを輸出し、北朝鮮に持ち込ませていた疑いがある。

男は北朝鮮との貿易再開に向けて関係の維持が目的と容疑を認めており、警察は過去の不正輸出についても捜査を行っている。

下着を「北朝鮮」に不正輸出か 85歳男を書類送検 ミサイルなどの資金源になっている可能性 警察庁など注意呼びかけ

日本のメーカーの衣類などを北朝鮮に不正に輸出した疑いで、85歳の男が書類送検された。

札幌市に住む無職の男(85)は5年前、国の許可を得ずに日本メーカーの下着などおよそ200点・43万円相当を北朝鮮に輸出した疑いが持たれている。

警察によると男は、衣類などを北朝鮮と国境を接する中国の吉林省に発送し、協力者が北朝鮮に持ち込んでいたとみられる。

北朝鮮のIT技術者が大阪府に住むモンゴル国籍の女性になりすまして仕事を受注し、男はこの収益を衣類の購入にあてていた。

男は過去に北朝鮮で水産加工会社を経営していて、調べに対し「北朝鮮との貿易再開に向けて関係の維持が目的」などと容疑を認めている。

制裁逃れなどを目的として、北朝鮮のIT技術者が身分を装い国外企業から請け負って得た報酬がミサイルなどの資金源に利用されている疑いがあるとして、警察庁などはことし3月、国内の企業に初めて注意を呼びかけている。

男はこれまでに、同様の手口で40~50回ほど不正輸出に関与した可能性もあるということで、警察は余罪についても捜査している。

(関西テレビ 2024年9月6日)