「東京中央警察署員」かたる詐欺で1349万円被害 続く同じ手口

AI要約

福島県警福島署が警察官を装う男による詐欺被害を発表。被害総額は1349万円。前日にも同様の手口で被害があったという。

70代女性が自宅で電話詐欺に遭い、東京中央警察署員を名乗る男に金をだまし取られる。同様の手口で別の70代女性も被害に遭った。

先の事件報道をきっかけに、今回の被害女性が詐欺の疑いに気付き、警察に被害届を提出した。

「東京中央警察署員」かたる詐欺で1349万円被害 続く同じ手口

 福島県警福島署は4日、警察官などを装う男から女性が1349万円をだまし取られる被害があったと発表した。被害があった日の4日前にも同じ手口の詐欺があり、署は同一グループによる犯行とみている。

 署によると、福島市の70代女性宅に8月7日ごろ、電話事業者をかたる自動音声の電話があり、音声案内に従って操作すると「東京中央警察署員」を名乗る男が出た。「暴力団員を逮捕したところ、あなた名義の通帳が出てきた。あなたも逮捕されたり口座を凍結されたりする可能性がある」と言われ、「捜査のため」と称して銀行口座から毎日金を引き出すよう指示された。27日朝に電話してきた検事を名乗る男の指示で、1349万円を袋に入れて玄関先に置いたところ、金がなくなった。「お金は後で返却される」と言われ、信じたという。

 市内では、実在しない「東京中央警察署員」を名乗る手口で70代の女性が23日に1690万円をだまし取られる被害があった。その事件が報じられた新聞記事を、今回被害に遭った女性が読み、不審に思って警察に届けたという。(岡本進)