鹿児島県警 警官が詐欺相談に不適切対応「個人の貸し借り。事件にならない」 開示請求文書には事実と違う記載…虚偽公文書作成の疑いで書類送検

AI要約

鹿児島県警鹿児島南署が詐欺被害を訴える女性に適切な対応を取らず、警察官が虚偽公文書作成の疑いで書類送検されたことが発覚。

女性が事実と異なる内容が記録されたため告発し、警察からは捜査を求められなかった経緯を明らかにした。

詐欺容疑事件では男が逮捕、起訴され、裁判が続いている。

鹿児島県警 警官が詐欺相談に不適切対応「個人の貸し借り。事件にならない」 開示請求文書には事実と違う記載…虚偽公文書作成の疑いで書類送検

 鹿児島県警鹿児島南署が詐欺被害を訴える県内の50代女性に適切な対応を取らず、県公安委員会から指導を受けた問題を巡り、同署で当時対応した男性警察官が虚偽公文書作成の疑いで鹿児島地検に書類送検されていたことが3日までに、女性への取材で分かった。

 女性によると、事実と異なる内容が記録されていたとして3月中旬に告発した。県警からは「8月20日付で書類送検した」と回答を得たという。一連の問題では2022年、同署に計3回相談して捜査を求めたものの「個人間の金の貸し借りだ」「事件にならない」などとされた。女性が情報開示請求した文書には「(女性は)民事上の問題の可能性があることは説明されて分かっている」などと事実と異なる記載があった。1回分の相談記録は残されていなかった。

 詐欺容疑事件を巡っては、女性から現金をだまし取ったとして、50代の男が逮捕、起訴され、鹿児島地裁で裁判が続いている。