「複雑な家系図を作成したかった」阿蘇市の職員が戸籍情報管理システムに不正アクセスし停職3カ月の懲戒処分

AI要約

阿蘇市の職員が他の職員のIDを使用して戸籍情報に不正アクセスし、停職処分を受けた。

不正アクセスにより2件の家系図を作成したが、個人情報の流出はなかった。

他の職員も不適切な処理で処分を受け、管理監督責任も問われた。

「複雑な家系図を作成したかった」阿蘇市の職員が戸籍情報管理システムに不正アクセスし停職3カ月の懲戒処分

阿蘇市は戸籍情報を管理するシステムに他の職員のIDを使って不正アクセスしたとして、49歳の職員を停職3カ月の懲戒処分とした。

8月30日付で懲戒処分を受けたのは、阿蘇市役所波野支所の総務部に勤務する係長。

阿蘇市によると、この職員は2024年4月と6月に、他の職員からパスワードなどを聞き取り、戸籍情報を管理するシステムに不正にアクセス。戸籍情報を閲覧して2件の家系図を作成したという。

作成した家系図のうち1件は窓口に来た市民に対応したもので、もう1件は自身の遠い親族のものだった。個人情報の流出はないという。

6月下旬、波野支所の職員から市に相談があり発覚。この職員は以前、戸籍情報を管理する部署に所属していて、市の聞き取りに対し行為を認め、「自分の家系図は単純だったため、他人の複雑な家系図を作成したかった。信頼を失う行為で申し訳ない」と話しているということだ。また管理監督責任で波野支所の総務部の次長が戒告の懲戒処分を受けた。

このほか阿蘇市は教育部教育課の所長を減給10分の12カ月の懲戒処分とした。この職員は100件を超える計約500万円の支払いが遅れるなど、不適切な事務処理をしたということだ。

(テレビ熊本)