心理的虐待などで川崎市の高齢者施設 指定一部効力停止処分に

AI要約

川崎市の高齢者施設で職員による身体的・心理的虐待が発覚し指定の一部効力停止処分が行われた。

施設では運営指導を受けていたが、職員による身体的虐待や心理的虐待が行われていたことが判明。

施設は3カ月間の処分を受け、市からの指導を受けて改善を図ることとなっている。

川崎市は職員が利用者に身体的・心理的虐待を行っていたとして市内の高齢者施設を指定の一部効力停止処分にしたと発表しました。

処分を受けたのは川崎市中原区下小田中にある高齢者施設「有料老人ホームサニーライフ川崎」です。

施設ではおととし11月、匿名で「施設から怒鳴り声のような大声が聞こえる」「契約の説明が不十分」といった苦情の電話が市に寄せられ、運営指導を行っていました。

また、その後、40代から60代の職員4人がベッドを柵で囲み利用者の行動を制限する身体的虐待を行っているとの通報があり、去年2月から8月にかけて監査を実施。

職員への聞き取り調査の結果、そのほかにも40代男性職員が60代女性利用者に対して手の届かないところにナースコールを置いたり、「バカヤロウ」などと利用者を罵倒したりする心理的虐待も発覚したということです。

施設はことし10月から3カ月間指定の一部効力停止処分を受けることで新規利用者の受け入れができなくなるほか、市への介護報酬の請求額の上限が7割に制限されます。

市は今後1年間施設側から運営上の改善報告を受け、指導していくとしています。