【台風停電】停電リスクにどう備える?防災アドバイザーが紹介する「ペットボトルランタン」 SNSでは“巨大氷”も話題

AI要約

鹿児島県で台風10号による停電が発生し、喜界島では特に影響が大きい。

停電によって生活が困難な状況である中、防災対策として“ペットボトルランタン”や“巨大氷”が注目されている。

さまざまな方法で停電時に備えることが重要であり、普段からの備えが安心に繋がる。

【台風停電】停電リスクにどう備える?防災アドバイザーが紹介する「ペットボトルランタン」 SNSでは“巨大氷”も話題

台風10号で鹿児島県では一時、20万戸以上が停電した。

“停電リスク”にどう備えるか。SNSでは“巨大氷”が話題になっていて、また防災アドバイザーは「ペットボトルランタン」を紹介する。

台風10号の影響によって、九州では30日午後5時現在も7万5000戸以上が停電中だという。

そのほとんどが激しい雨と風に見舞われた鹿児島県で起きている。

特に台風の接近が早かった喜界島では、30日午後5時現在も約3660世帯のうち1020戸もの電気が止まっている。

長引く停電で、生活はどうしているのか話を聞いた。

喜界島で生活する「ぴあやの」さん:

ろうそくで過ごしています。(ガスコンロで湯せんできる)レトルト食品に頼っています。きょうスーパーで買ってきたのはレトルトのカレーです。

この家では、停電は30日で4日目だという。

29日夜の気温は28度ほどだったもよう。

喜界島で生活する「ぴあやの」さん:

エアコンはもちろんつかないですが、窓を開けたら多少風は抜けるので、なんとか過ごせています。

30日になって携帯電話の電波状況が良くなるなど、徐々に回復の兆しはあるというが…。

喜界島で生活する「ぴあやの」さん:

お湯が、基本はボイラーでたくんですけど、結局電気を使うので(沸かせない)。もう水風呂で入っちゃってます。

喜界町の停電復旧は、31日の夜遅くになる見込みだという。

先日の台風7号でも、千葉県などで見られたこのような停電。

台風の被害が相次ぐ中で、関東でも現在、千葉や茨城などで停電の被害が続いている。

停電のリスクにどう備えているのか、街の皆さんに聞いた。

大学生(20代):

私は全然してないです。

大学生(20代):

あんまり危機感持ってないかもしれない。

女性:

懐中電灯とか、あとやっぱりお水とか。(懐中電灯は)3つぐらいあります。はい。

8人の子どもがいる伊藤さんご家族では、どう備えているのだろうか。

母・愛さん(39):

ウォーターサーバーを常設していますので、水はそちらで対応する。防災リュックは、以前は小さい子がいるので、小さい子用と大人用とで分けて使ってたんですけど、 結構バラバラに(置いてあるので)、場所をお母さんしか知らないっていう心配はあります。

今SNSで話題になっているのが、ポリ袋に水を入れて凍らせる“巨大氷”。

停電のときに冷凍庫の保冷効果があって、解凍すれば飲み水にもなるので、台風のときなどに作っておくといいかもしれない。

災害時に役立つテクニック、ほかにはどんなものがあるのか、防災アドバイザーの高荷智也さんが紹介しているのが、ペットボトルで作るライト「ペットボトルランタン」。

防災アドバイザー・高荷智也さん:

水を入れたボトルを乗せてみたいと思います。 

ペットボトルランタンを、伊藤さんご家族にも試してもらった。

おふたりのお子さんとともに作ってみた。

まずはトイレットペーパーに懐中電灯を差し込む。

そして点灯した懐中電灯の上に、水の入ったペットボトルを乗せると懐中電灯だけのときより周りが明るくなった。

母・愛さん:

広角になった!ステキ!下を見ていると全然明るさが違う。

長男・昊馬(こうま)さん(16):

1点だけじゃなく全方向に行った感じ。

さらにペットボトルにキャップ1杯分の牛乳を注いでみると…、

母・愛さん:

光の強さが全然違う。安定しますね。

牛乳のほか、乳酸飲料やサラダ油でもより明るく見える効果があるという。

またペットボトルではなく、ポリ袋やコピー用紙をかぶせてもライト代わりになる。

ほかにも乾電池にテープを巻いて、アルミホイルや1円玉をつけることで大きな電池に変身させたり、ドアノブなどに蓄光シールをあらかじめ貼っておくことで、停電のときに扉の位置がわかりやすくなるという。

さらにゴミ袋をハサミでチョキチョキと切って、完成したのは“レインコート”。

次女・希晄(けあき)ちゃん(8):

楽しい。

母・愛さん:

学校で1個、みんなこれ作っておいて一緒に備えておくと便利だなと思いましたね。

次女・希晄(けあき)ちゃん:

友達にこれ教える。 

いつ起こるかわからない“停電被害”。

普段からの備えがいざというときの安心につながるかもしれない。

九州地方の30日午後5時現在の停電状況だが、 29日に一時20万戸を超えていた鹿児島県が今でも、約7万1870戸停電が続いている。そのほか長崎でも2960戸、熊本県でも180戸と、29日より数は減ってきているが、全体で約7万5500戸で停電が続いている。

九州電力に確認したところ、今回の停電の主な要因としては、台風の影響で電柱が折れたり電線が切れたりしたこと、被害状況の確認と復旧作業を同時に行っているので、台風の影響で作業が止まっているという状況ではないという。

復旧のめどについては、被害状況が確認できれば見えてくるものの、 九州全域にわたる広範囲での停電のため、時間がかかるかもしれないということだった。

(「イット!」8月30日放送より)