操作に手間取る「怪しい」高齢客 詐欺被害防いだコンビニ店長の直感

AI要約

大阪府警松原署は、電子マネーを悪用した特殊詐欺の被害を防いだファミリーマート店の元店長に感謝状を贈った。

70代の男性客が1万5000円分の電子マネーを買おうとした際、元村さんが不審を感じて詐欺の可能性を発見し、署に連絡した。

元村さんは高齢者に対し、電子マネーの購入に不慣れな場合声をかけるように指導し、詐欺を未然に防いだ。

操作に手間取る「怪しい」高齢客 詐欺被害防いだコンビニ店長の直感

 電子マネーを悪用した特殊詐欺の被害を防いだとして、大阪府警松原署はファミリーマート一津屋三丁目店(同府松原市一津屋3)の元村卓巳店長(57)に感謝状を贈った。

 署によると、70代の男性客が7月下旬、店内のマルチコピー機を使って1万5000円分の電子マネーを買おうとした。不審に思った元村さんは「詐欺かもしれないから」と男性に声をかけ、スマートフォンを確認した。すると、架空の人物を支援する名目で電子マネーの購入を持ちかけるメールを見つけたため、署に連絡したという。

 元村さんは、たとえ少額でも慣れない機器を操作して電子マネーを買おうとする高齢者に対し、声をかけるよう店員に呼び掛けている。20日に松原署で末次隆士署長から感謝状を受け取った元村さんは「直感で“怪しい”と思ったら『自分で使うんですか?』と声をかけ、購入目的が曖昧なら詐欺を疑うべきだ」と語った。【斉藤朋恵】