「デマ情報で朝鮮人虐殺があったことは痛心に絶えない」朝鮮人青年殺害の追悼式に追悼文送ることを前向きに検討 埼玉・大野知事

AI要約

関東大震災直後に自警団に殺害された朝鮮人の青年の追悼式が来月行われる

埼玉県知事が追悼文を送る可能性を検討中

関東大震災の被害者に哀悼の意を表明

「デマ情報で朝鮮人虐殺があったことは痛心に絶えない」朝鮮人青年殺害の追悼式に追悼文送ることを前向きに検討 埼玉・大野知事

関東大震災発生直後に、現在のさいたま市で自警団に殺害された朝鮮人の青年の追悼式が来月行われますが、埼玉県の大野元裕知事は、この追悼式に「追悼文を送ることを前向きに検討している」と明らかにしました。

「姜大興さんの想い実行委員会」によりますと、朝鮮人の姜大興さん(24)は関東大震災の直後となる1923年の9月4日、旧片柳村、現在のさいたま市見沼区で震災から避難する途中、自警団に刀や槍で襲われ殺害されました。

来月4日には、姜さんの墓がある見沼区の「常泉寺」で、実行委員会による追悼式が行われる予定です。

この追悼式について、埼玉県の大野元裕知事はきょう午後の定例会見で、「追悼文を送ることを前向きに検討している」と明らかにしました。

埼玉県 大野元裕 知事

「デマ情報に基づいて、朝鮮人に対する虐殺があったということについては痛心に絶えないものであります」

大野知事は去年9月に行われた記者会見で、関東大震災の混乱下で起きた朝鮮人の虐殺について、「虐殺で犠牲になった方々を含め、関東大震災で犠牲になったすべての方々に対し、謹んで哀悼の意を捧げたい」と話していました。