伊藤匠叡王「藤井さんと対局できたのは私の中で財産」 副賞はカントリーマアム1年分 叡王就位式/将棋

AI要約

将棋の伊藤匠叡王(21)が初タイトル獲得の喜びを分かち合い、藤井聡太七冠(22)を破る快挙を達成した第9期叡王就位式に出席した。

藤井七冠を初めてタイトル戦で敗退させたことで、伊藤叡王は緊張の表情からほっとした笑顔を見せ、師匠からの祝辞を受けた。

叡王戦での厳しい戦いや時間切れの緊迫感を振り返り、将来も努力を続けていくことを誓った伊藤叡王のコメントが対局後に明かされた。

伊藤匠叡王「藤井さんと対局できたのは私の中で財産」 副賞はカントリーマアム1年分 叡王就位式/将棋

将棋の伊藤匠叡王(21)が23日、東京都内で行われた第9期叡王就位式に出席した。

五番勝負で同学年の藤井聡太七冠(22)に3勝2敗のフルセットの末に勝利し、初タイトルを獲得。昨年10月に史上初の全8冠を独占していた藤井七冠が初めてタイトル戦で敗退を喫した。

伊藤叡王は紋付き袴姿で終始、緊張の面持ちだったが、師匠の宮田利男八段(71)から祝辞を受けると顔をほころばせた。

謝辞では叡王戦前に藤井七冠に竜王戦、棋王戦でストレートで敗れていたことに触れ、「1勝も挙げられず大変厳しい戦いが続いていた」。3度目の挑戦となった叡王戦を「どれも苦しい将棋だった印象ですが、最後はお互いに時間が無くなって正確に指していくのが難しいというのが幸いした。1分将棋の緊迫した中で藤井さんと対局できたのは私の中で財産になった。今後もそういう将棋が指せるように努力していきたい」と振り返った。

副賞としてカントリーマアム1年分、決着地となった山梨県甲府市の甲州印伝の鞄が贈られた。