酒気帯びで衝突か 2歳児ら3人死亡事故でトラック運転手を逮捕

AI要約

群馬県伊勢崎市で起きた交通事故で、トラックと乗用車2台が衝突し、家族3人が死亡した。事故の詳細や容疑者の逮捕について報道されている。

事故当時、トラックの運転手はアルコールを飲んでおり、正常な運転が困難な状態だったとされる。速度違反や車線逸脱など、違法な運転行為が行われたとされる。

事故で家族3人が亡くなり、さらに乗用車を運転していた女性が重傷を負った。事故があった場所や現場の状況についても報じられている。

酒気帯びで衝突か 2歳児ら3人死亡事故でトラック運転手を逮捕

 群馬県伊勢崎市の国道で大型連休最終日の5月6日、トラックが乗用車2台に衝突し、2歳児を含む家族3人が死亡した事故で、群馬県警は20日、トラックを運転していた同県吉岡町下野田の運送会社員鈴木吾郎容疑者(69)を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致死傷)容疑で逮捕し、発表した。「事故を起こしたことは間違いない。ただ詳しくは覚えていない」と供述しているという。県警は、同容疑者が事故当時、飲酒の影響で正常な運転が困難な状態だったとみている。

 交通指導課によると、逮捕容疑は、酒気を帯びた状態で事故直前に法定速度(時速60キロ)を30キロ超える時速約90キロで走行。交差点内で左右に急ハンドルを切るなどしたのち、中央分離帯を乗り越えて対向車線に進入して乗用車2台に衝突したというもの。事故後、血中から酒気帯び運転の基準値(血液1ミリリットルにつき0・3ミリグラム)を超えるアルコールが検出された。同容疑者も重傷を負い、前橋市内の病院に搬送されていた。

 鈴木容疑者は前橋市の運送会社に勤務しており、運行前に会社で行ったアルコールチェックでは問題なかったという。

 現場は伊勢崎市の通称「上武(じょうぶ)道路」。片側2車線の直線道路で道幅は広く、中央分離帯は幅が3・4メートル、高さが25センチある。

 事故では、レジャー帰りだった、衝突した乗用車2台のうち前方の車を運転していた前橋市の会社員塚越寛人さん(当時26)と2列目の座席に乗っていた息子の湊斗(みなと)君(同2)、寛人さんの父で同県渋川市赤城町宮田の会社員正宏さん(同53)が死亡した。後方の車を運転していた同県太田市の会社員女性(52)が軽傷を負った。(中沢絢乃)