「最年少候補は泉健太代表」に現実味…自民党が窮地でも、「立民代表選」が一向に盛り上がらない決定的な理由

AI要約

小林旭が歌った大ヒット曲「昔の名前で出ています」と立憲民主党の代表選についての記事について紹介されている。

立憲民主党の代表選立候補者の年齢や自民党総裁選についても報道されており、各政党の動向が注目されている。

自民党総裁選においては岸田文雄首相が出馬を見送り、新しい総裁選への争いが始まっている。立憲民主党は代表選において影が薄い状況にある。

「最年少候補は泉健太代表」に現実味…自民党が窮地でも、「立民代表選」が一向に盛り上がらない決定的な理由

「昔の名前で出ています」は1975年に小林旭が歌った大ヒット曲だ。小林の代表作と世評も高い。一方、「昔の名前しか出ていない」と呆れられているのが立憲民主党。代表戦が9月23日の投開票と決まったことから、時事通信は8月8日、「『第3の候補』模索続く 推薦人20人高いハードル―立民代表選」との記事を配信した。

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 時事通信が《代表戦への出馬が取り沙汰される議員》と報じたのは8人。年齢が若い順からご紹介しよう。

 最年少は現代表の泉健太氏で50歳。“立民で若手の注目議員”と評されることもある前政調会長の小川淳也氏と衆院議員の重徳和彦氏は共に53歳。

 代表代行の西村智奈美氏が57歳で、彼女が50代の最後だ。前代表の枝野幸男氏が60歳、元国交相の馬淵澄夫氏が63歳、元首相の野田佳彦氏が67歳で、最年長が元代表代行の江田憲司氏で68歳になる。

 一方の自民党は8月14日、党総裁を務める岸田文雄首相が9月に行われる総裁選に出馬しないと発表し、国民に大きな衝撃を与えた。

 翌15日に岸田首相は閣僚に対し「総裁選挙に立候補する場合には、職務に支障のない範囲内で、気兼ねなく堂々と論戦に臨んでもらいたい」と発言。“ポスト岸田”を選ぶという総裁選の号砲が鳴ったことを、首相自らが印象づけた。

 NHK NEWS WEBは8月15日、「自民党総裁選の動き 立候補に意欲や模索 発言相次ぐ」との記事を配信。立候補の可能性がある国会議員として8人を挙げた。

 こちらも年齢順にご紹介しよう。最年少は元環境相の小泉進次郎氏が43歳で、前経済安全保障担当相の小林鷹之氏が49歳。その他は全員が60代になる。

 デジタル相の河野太郎氏が61歳、元総務相の野田聖子氏と経済安保相の高市早苗氏が63歳。経産相の斎藤健氏が65歳、元幹事長の石破茂氏が67歳、最年長は幹事長の茂木敏充氏で68歳──という具合だ。

 ちなみに岸田文雄首相は67歳。立憲民主党も自民党も60代の政治家が目立つが、自民は40代の議員が2人、名を連ねている。担当記者が言う。

「もともと岸田内閣は低支持率に苦しんでいましたが、そこに裏金事件が直撃しました。有権者は怒り心頭となり、静岡県知事選や衆院島根1区の補選では敗北。東京15区と長崎3区の補選では候補者を擁立できず、不戦敗でした。自民党内では『岸田首相では選挙が戦えない』という不満の声が渦を巻きましたが、首相は出馬に意欲を示していたのです。それが一転して不出馬となり、『最後の引き際だけは潔い』と首相を評価し、新しい総裁に期待するとSNSに投稿する有権者も増えてきました」

 一気に自民党総裁選に注目が集まり、立憲民主党の代表選は影が薄くなった。おまけに立民は顔ぶれも代わり映えしない。特に枝野、野田、馬淵の3氏は民主党政権のイメージが強く、「昔の名前しか出ていない」との批判が殺到する原因になっている。