福島知事、処理水安全対策求める 原発から海洋放出1年を前に

AI要約

福島県の内堀知事は、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出について安全対策の重要性を強調

処理水の海洋放出が1年を迎える中、内堀知事は安全対策の必要性を国と東京電力に再度求める

岸田首相の漁業者への約束を引用し、福島県や日本の漁業に対する責任を再確認

 福島県の内堀雅雄知事は19日の記者会見で、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関し「国と東京電力は、想定外の事態が生じることのないよう万全の安全対策を講じてほしい」と改めて求めた。処理水は昨年8月24日に放出が開始され、間もなく1年となる。

 岸田文雄首相は昨年8月、全国漁業協同組合連合会(全漁連)会長との面会時に「漁業者が安心してなりわいを継続できるように必要な対策を取り続けることを全責任を持って約束する」と発言した。内堀氏は「極めて重い。福島県や日本の漁業のために、次の内閣もこの言葉を堅持してほしい」と注文した。