新宿ストーカー刺殺 25歳被害女性が銀座の高級店に勤務していた頃、SNSに投稿していた「ナンバー1への飽くなき追求心」【スクープその後】

AI要約

5月8日に刺殺された平澤俊乃さんの事件の背景や犯人の動機について明らかにされた。和久井容疑者はストーカー規制法違反で逮捕され、禁止命令を受けていたが、恨みを募らせていた。被害者は銀座でホステスとして活躍し、厳しい夜の街でNo.1を目指し、努力と意欲を示していた。

事件の背景には、被害者と犯人の交際歴はなく、和久井容疑者が一方的に恨みを持ち、ストーカー行為を繰り返していた事実が浮かび上がっている。被害者は美貌を生かし、高級酒店で活躍していたが、厳しい競争の中でNo.1を目指し、努力を重ねていた。

被害者のSNS投稿からは、夜の街で生き抜くための覚悟や負けん気の強さが感じられる。彼女の努力と成果が垣間見えるエピソードが明らかになっている。

新宿ストーカー刺殺 25歳被害女性が銀座の高級店に勤務していた頃、SNSに投稿していた「ナンバー1への飽くなき追求心」【スクープその後】

 5月8日、東京・西新宿のタワーマンション前で刺殺された平澤俊乃さん(25)。彼女が銀座の高級店に勤務していた頃にSNSに投稿していた、夜の街でナンバー1に駆け上がるための心得を説いた文章とは。(デイリー新潮5月10日配信記事をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)

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 数時間の張り込みの末、数十メートル追いかけ回して果物ナイフでメッタ刺し。首、腹、背中まで刺し傷は計数十カ所に及んだ。

「体を傷だらけにしてやろうと思った。結婚を前提に1800万円も援助してきたのに、返さなかったからだ」

 5月8日未明、平沢さんの自宅マンション敷地内で現行犯逮捕された職業不詳の和久井学容疑者(51)は、こんな身勝手な供述をしているという。だが、和久井容疑者と平沢さんとの間には交際歴は確認されていない。

「2~3年前、和久井容疑者は、平沢さんが経営していた新宿のガールズバーに通い詰め、しつこく言い寄ったり、自宅で待ち伏せするなどしてトラブルになっていた。21年12月に警視庁は口頭で注意。ただ一向につきまとい行為をやめようとしなかったので、22年5月にストーカー規制法違反で逮捕し、翌6月、1年間の接近禁止命令を出した」(警視庁担当記者)

 それから1年が経過した23年7月頃、警視庁が状況確認した際、平沢さんは「もう大丈夫です」と延長を求めなかったため、禁止命令を解除していた。

 だが、その後も和久井容疑者は一方的に恨みを募らせていたのだ。

 亡くなった平沢さんは持ち前の美貌を生かし、銀座や上野で売れっ子ホステスに駆け上がった。下記は平沢さんが銀座時代、煌びやかなジュエリーを身につけ、高級酒「ルイ13世」を手に持った自撮り画像とともにSNSに投稿していた文章である。

〈数千円差でNo.1逃すとかザラにあるし となるとあの時一杯飲んでれば…って後悔する事になるよね 「来週会うって言ってくれたからシャンパンはその時にしよ♪」って、そのまま音信不通になったら あの日にシャンパン飲みたかったと後悔する事になるよね お客様はいつ帰るか分からない、いつ居なくなるか分からない〉

 決め台詞は、

〈アンジェラベイビーでもあるまいし 黙っててもアルマンドは降っていこない〉

 別の投稿では、高級シャンパンに囲まれながらピースを決めて、夜の街で生き抜く覚悟をこう綴っている。

〈18歳の時銀座で働いた時には相手にされず 1日席に付けてもらえない日、数えきれないくらいあった。そしてやっと数組出来たお客さん。私の来客はボックス空いてても数名だとしても必ずカウンターだった〉

〈やっと立ち上がってX(実際は銀座の店名)に入店した時は毎日出勤して指名のお客さん被ってたとしてもフリーが来店したら必ず席付いてお客様ノートと来客、売上を毎日欠かさず 手帳に書いてお客さんゼロスタートから4ヶ月目でやっとNo.1になれて辞めるまでずっとその地位を貫いて今の私がいる〉

〈まだ未熟だけど そんな時もあったの だから私がずっとスタッフとキャストに言い続けてる“負けん気”と諦めずに頑張り続ければ必ず結果が出るよって言うのはそういう事。〉