島根原発の運転差し止め認めず 広島高裁松江支部、仮処分決定

AI要約

定期検査による停止中で再稼働に向けた手続きが進む中国電力島根原発2号機は地震や火山噴火など自然災害リスクを適切に考慮しておらず危険だとして、島根、鳥取両県の住民が運転の差し止めを求めた仮処分で広島高裁松江支部は15日、申し立てを退ける決定書を住民側に交付した。

島根2号機は事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉で、再稼働を延期している。過去の事故を踏まえて再稼働に対する懸念が高まっており、地震や火山噴火などの自然災害に備えた安全対策が求められている。

島根原発は能登半島地震の際に避難計画の不備が露呈し、住民の安全確保が不十分であると指摘されている。中国電側と住民側の意見が対立しており、安全面を含む議論が今後も続く見通しとなっている。