加藤氏、自民総裁選へ出馬検討 小林氏、来週にも表明

AI要約

9月の自民党総裁選に向けて、加藤勝信元官房長官と小林鷹之前経済安全保障担当相が出馬を検討している。加藤氏は具体的な動きを示し、小林氏は来週にも立候補を表明する方向で調整中。

加藤氏は茂木派の支援を要請し、総裁への意欲を示しており、推薦人確保が課題となっている。一方、小林氏の周辺では早期に立候補を表明する案が浮上している。

安倍派は次期衆院選への危機感が強く、10人以上が「刷新」を支持しており、各派閥から候補を支持する議員が出ている。

加藤氏、自民総裁選へ出馬検討 小林氏、来週にも表明

 9月の自民党総裁選を巡り、加藤勝信元官房長官(68)は16日のBS11の番組で「具体的な動きをしていきたい」と述べ、出馬を検討する考えを示した。

 小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は早ければ来週、立候補を表明する方向で調整。小林氏と同じ衆院当選4回の議員を中心に強く推す動きがあり、推薦人20人の確保にめどが付いたという。

 加藤氏は既に、所属する茂木派の議員に支援を要請。これまでも「高みを見据えながら進めたい」と総裁への意欲を繰り返し示してきた。推薦人確保が課題となるが、同派会長の茂木敏充幹事長(68)の動向に影響する可能性がある。

 一方、小林氏の周辺からは他の候補に先んじて19日に表明する案が出ている。総裁選日程が20日に決定されることを踏まえ、表明時期を引き続き検討する。

 安倍派は派閥裏金事件を受けて次期衆院選への危機感が強く、既に10人前後が「刷新」を求めて支援する構えだ。麻生、二階両派と解散した森山派、菅義偉前首相に近いグループそれぞれに少なくとも1人は支持議員がいる。

 小林氏に近い議員は「『応援する』と言ってくれる人を含めると20人は優に超える」と明かした。他陣営の切り崩しを警戒して、推薦人名簿はまだ作成していないという。