川遊びに潜む"見えない危険" ライフジャケット着用で溺れたら"浮いて待つ" …もし着ていなかったら「イカ泳ぎ」
水難事故を防ぐために川での危険要因を確認する必要がある。
川の危険要因には温度、深さ、流れの速さ、岸に戻れないことがある。
溺れてしまった場合はライフジャケットを着用し、下流に向かって待つ、もしくはイカ泳ぎをすることが重要である。
この時期に相次ぐ「水難事故」。大人はもちろん、子どもたちの命を守るためにも、見えない危険をしっかり確認しておく必要があります。
川には“4つの見えない危険”が潜んでいるといいます。
(1)川の温度
この時期、屋外のプールは水温が30℃を超えることもありますが、岐阜県中津川市を流れる付知川へ取材に行った際の水温は、22℃と気温よりも10℃ほど低いのです。プール感覚で飛び込まないようにしてください。
(2)見た目より深い
透明度が高い川は川底が見えているので、それほど深さを感じませんが、光の屈折などもあり見た目より深いところがあります。
(3)見た目より速い
見た目より深いだけでなく、速いところがあるというのも頭に入れておいてください。速さは急に変化するので「大丈夫だろう」という油断は禁物です。
(4)岸に戻れない
流れが穏やかでも、川底が砂利で角度がある場合は、足がとられて滑るので注意が必要です。足を動かすと斜面が崩れてしまうのです。
■もし溺れたら…「イカ泳ぎ」
Q もしも流されてしまった場合は?
岐阜聖徳学園大学の稲垣良介教授に聞きました。教授曰く、大人でもライフジャケットを着用して浮いて待つことが鉄則だということです。
その際には、“下流に足を向けること”これがとても大切です。こうすれば岩などがあった場合、足で感じることができるということなんです。
そして、もしライフジャケットを着用していなかったら、仰向けになってより浮きやすいように、両手足をゆっくり動かす“イカ泳ぎ”をしてくださいということでした。
油断は大敵です。気を引き締めて川遊びを楽しんでください。