日向灘を震源とする地震被害の様子?同じ画像が地震8日前にも拡散【ファクトチェック】

AI要約

2024年8月8日に日向灘を震源とする地震が発生し、宮崎県日南市で最大震度6弱を観測。

地震被害を写したとされる画像は実際には過去に投稿された偽画像であり、誤りであることが判明。

気象庁は地震発生後に南海トラフ地震臨時情報を発表し、首相も偽情報の拡散を避けるよう呼びかけ。

日向灘を震源とする地震被害の様子?同じ画像が地震8日前にも拡散【ファクトチェック】

2024年8月8日に発生した日向灘を震源とする地震に関連して、地震被害を写したとみられる画像が拡散しましたが、誤りです。拡散した画像は、地震発生の8日前にも投稿されていました。

2024年8月8日午後4時42分ごろ、日向灘を震源とする地震があり、宮崎県日南市では最大震度6弱を観測した。

この地震に関連して、「とにかく今は被害が心配されます」などのコメントと共に、両脇のビルが大きく崩れ、道路をふさいだ画像が拡散した。この投稿は翌9日にアカウントごと削除されたが、別の投稿でスクリーンショットを確認することができる。

日本ファクトチェックセンター(JFC)が拡散した画像をGoogleで画像検索したところ、完全一致する画像があった。拡散した画像の投稿者が、今回の地震発生の8日前にも投稿していたものだ。

この画像については、NHKが「生成AIで作られたとみられる被害状況の偽画像」と報じている。

街並みや、瓦礫の材質や量と周辺の建物の壊れ方を比べると不自然さがある。

2024年8月8日の日向灘を震源とする地震を受けて拡散した画像は、地震被害の画像ではなく、過去にも同一の画像が投稿されていた。よって「誤り」と判定する。

宮崎県沖の地震発生後の2024年8月8日19時15分、気象庁は南海トラフ地震臨時情報の巨大地震注意を発表しました(気象庁)。地震の発生と気象庁発表を受け、岸田文雄首相は8日の記者会見で「無用の混乱を避けるために、いわゆる偽情報の拡散などは、絶対に行わないようにしていただきたい」と注意を喚起しています(首相官邸)。

検証:リサーチチーム

編集:宮本聖二、藤森かもめ、野上英文

判定基準などはJFCファクトチェック指針をご参照ください。