東北は大雨に厳重警戒 台風5号は12日に東北上陸へ 11日夜から雨強まる 線状降水帯発生のおそれも

AI要約

台風5号が東北に接近し、非常に激しい雨が降る見込み。11日夜から12日午前にかけては大雨による災害の危険が高まる。

台風5号は宮城県か岩手県に上陸する可能性が高く、東北では大雨のピークが予想されている。

予想雨量が記録的な大雨となる見込みで、日本海側も警戒が必要。一方、西日本や東日本は厳しい暑さが続く。

東北は大雨に厳重警戒 台風5号は12日に東北上陸へ 11日夜から雨強まる 線状降水帯発生のおそれも

 台風5号は日本の東の海上を北西へ進み、12日(月)は東北の太平洋側に上陸する見込み。東北には台風周辺の発達した雨雲がかかりはじめ、12日は非常に激しい雨の降る所がある見込み。東北では、11日(日)の夜から12日(月)の午前中にかけて、線状降水帯が発生して、大雨による災害発生の危険度が急激に高まるおそれがある。暗い時間から雨が強まるため、安全な場所で過ごすようにしたい。

 台風5号の接近に伴って、東北の太平洋側では雨や風の強まってきている所がある。台風は、12日(月)に宮城県か岩手県に上陸する可能性が高くなっている。11日の夜からは台風周辺の発達した雨雲がかかり始め、12日にかけては台風の通過に伴って非常に激しい雨の降る所がある見込み。

 11日(日)の夜から12日(月)の午前中にかけては、青森県、岩手県、宮城県で線状降水帯が発生して、周囲の状況が一気に悪化するおそれがある。暗い時間から大雨のピークとなるため、明るいうちに安全な場所へ移動を済ませるなどの対策を心がけたい。

 予想雨量(多い所)は、12日正午にかけて、太平洋側で300ミリ、日本海側で150ミリとなっている。東北の太平洋側を中心に、総雨量が平年の8月1か月分を超える記録的な大雨となる所もありそうだ。台風は、13日(火)には日本海へ進むものの、動きが遅くなり影響が長引くおそれがある。日本海側も含めて、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要となる。また、暴風や高波にも警戒が必要だ。

 一方で東日本や西日本は晴れて厳しい暑さとなっている。午後2時半までに、高知県の江川崎では38.8℃、栃木県の佐野で38.7℃を観測し、東京都心も35.9℃まで上がり、危険な暑さになっている。

 お盆の後半にかけても、西日本や東日本では35℃前後の猛暑が続く所がある見込み。朝晩も気温が下がりにくいため、熱中症には十分な注意が必要となる。また、週の後半は雲が広がりやすくなるが、今後新たに発生する台風の影響を受ける可能性もある。最新の予報に注意したい。

(気象予報士・及川藍)