地震のごみをどう処分?「自力で廃棄場に持ち込み」一部倒壊の家屋が70棟の宮崎・日南市「通常の置き場でも捨てられるように検討」

AI要約

宮崎県日南市で震度6弱の地震が発生し、住宅が一部倒壊するなど被害が発生。

地震によるガラスの割れや屋根瓦の落下などのごみが発生し、住民は急いで処分している。

日南市では、ごみ置き場への持ち運びが難しい高齢者や車を持たない人に対し、処理方法を検討している。

地震のごみをどう処分?「自力で廃棄場に持ち込み」一部倒壊の家屋が70棟の宮崎・日南市「通常の置き場でも捨てられるように検討」

 8日の地震で震度6弱を観測した宮崎県日南市では、これまでに4人のケガ人が出ているほか、住宅の一部倒壊が70棟ほど報告されている。また、揺れの影響で落ちてしまった屋根瓦や割れた食器などは、次に地震や津波が起きた際には避難を阻むことになる。こうした地震のごみを、住民はどのように処分したらいいのだろうか。ABEMA NEWSキャスターの辻歩が、日南市の廃棄物処理場「黒潮環境センター」を現地取材した。

■「次の避難に備えるために家の片付けを急いでいる」

 辻歩「日南市と串間市のごみを処理する施設で、市民がごみ置き場に出したものを、収集車が回収し、最終的にここに持ってくる。また、市民が自力で直接ごみを持ち込むこともできる。今回の地震を受けて、三連休も臨時稼働をしている。地震の影響で出た、割れたガラスや倒れたブロック塀、屋根瓦に関しては、不燃ごみではなく、“埋め立てごみ”という区分になる。平時に持ち込まれるごみの量は、月に60トン程度だが、地震の翌日は14トン、きょうは7トンなので、かなりの量だ。100台ぐらいの車が出入りしているし、取材した中には軽トラックで6往復した方もいた。日南市では住宅70棟が一部倒壊ということだが、大きく倒壊している家屋はない。しかし、部屋の中には物が散乱したり、お皿や窓が割れるなどしているのだと思う。南海トラフ巨大地震の注意情報が出てる中、家の中を片付けないと、地震・津波で避難する際に支障が出てくる。次に備えるために、ごみ処理を急いでいる」

 ■日南市「通常のごみ置き場でも捨てられるように検討」

「ただ、高齢者が住んでいる住宅では、ごみをここまで持ち運ぶのが大変なケースもある。また車を持っていない人もいる。日南市役所は、全壊・半壊の住宅がないことや、生活道路が通行可能なことから、市民が直接持ち込むようお願いしてきたが、今後は市内にある通常のごみ置き場でも捨てられるように検討を進めている」(ABEMA NEWSより)