長崎からパレスチナへ、平和への願い届け 被爆者と高校生ら合唱

AI要約

イスラエルによる攻撃が続くガザ地区に被爆地長崎から平和の願いを届ける催しが行われた。

ガザ地区での停戦を願う高校生らが合唱し、パレスチナと長崎をつなぐ会が主催。

被爆者や若者たちが、平和への願いを訴え、世界中の人々に平和への関心を呼びかけた。

長崎からパレスチナへ、平和への願い届け 被爆者と高校生ら合唱

 イスラエルによる攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区に被爆地長崎から平和への願いを届ける催しが8日、長崎市であった。被爆者や核兵器廃絶を求める署名活動をする高校生らが、ガザ地区での一日も早い停戦を願って合唱した。

 長崎市の市民団体「パレスチナと長崎をつなぐ会」が主催。参加した駐日パレスチナ常駐総代表部のヒシャム・ナサール1等参事官は「今日までに4万5000人のパレスチナ人が殺され、うち1万5000人が子供だ。イスラエルの人権侵害に反対している」と訴えた。

 被爆者らでつくる「平和を歌う合唱団 ひまわり」と高校生らによる「『長崎から平和の歌』プロジェクト」が4曲を合唱。参加した被爆者の田崎禎子さん(83)は「パレスチナの状況は初めて聞いた。早く平和な世の中になってほしい」。被爆4世で活水高3年の田中沙和さん(17)は「ガザ地区の状況に関心を持っていきたい。学校に行って友人と話したりできるのは当たり前のことではない、感謝しなければいけない」と語った。【松本美緒】