「規模小さい」「活動に金がかかる」 パーティー開催の閣僚が釈明

AI要約

岸田内閣の閣僚が政治資金パーティーを開催していたことに関する釈明が続出。

各閣僚は規模や適格性について主張し、自民党派閥の裏金事件も影響。

規範違反の疑念もあり、岸田文雄首相が政治資金パーティーに否定的な姿勢を示す

「規模小さい」「活動に金がかかる」 パーティー開催の閣僚が釈明

 鈴木俊一財務相ら岸田内閣の閣僚が政治資金パーティーを開催していたことを受け、各閣僚は釈明に追われた。政府の「大臣規範」は在任中の大規模パーティーの自粛を定めているが、具体的な規模については示していない。

 鈴木氏は8日の記者会見で、3日に盛岡市のホテルで開いた政治資金パーティーについて、参加者が250~300人程度だったと説明。「通常と比べてもさらに規模の小さいものだから、大規模なものということは全くない。違法でもなければ脱法でもない」と述べ、現行法の範囲内での開催で問題はないとの考えを示した。

 松本剛明総務相は会見で、地元の兵庫県姫路市で3日に政治資金パーティーを開いていたとの一部報道に関し「法令に基づいて報告する」と繰り返し、開催の有無についても言及しなかった。「政治活動をしっかり展開するには一定程度の金がかかることは理解いただきたい」とも述べた。

 武見敬三厚生労働相も7月29日に政治資金パーティーを開いていたことを2日の会見で明らかにし、「盛大にやったわけでは全くない」として規範には抵触しないとの考えを示している。林芳正官房長官は8日の会見で鈴木氏ら閣僚のパーティー開催について「規範の趣旨も踏まえて、各閣僚が適切に判断すべきだ」と述べるにとどめた。

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件が発覚したことを受け、岸田文雄首相は2月に衆院政治倫理審査会に出席した際、「在任中は(政治資金パーティーを)やることはない」と答弁している。【加藤美穂子、藤渕志保、鈴木悟】